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ラッパーのAwichが日本武道館で単独ライブ!トモ コイズミがNIKEのアパレルを再構築して衣装を制作。

3月14日に日本武道館でソロパフォーマンスを行ったラッパーのAwich。彼女の衣装を手がけたトモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)は、ナイキ(NIKE)のアパレルを再構築して唯一無二の一着を手がけた。

3月14日、ラッパーのAwichが単独ライブを日本武道館で開催。日本武道館での初パフォーマンスを盛り上げたのは、トモ コイズミTOMO KOIZUMI)がナイキNIKE)のアパレルを再構築してデザインした一着のドレスだ。

今回、Awichが纏った衣装は、彼女の個性を引き立てる華やかさなデザインに加えて、長時間にわたるパワフルなパフォーマンスに対応した機能性を重視し、スポーツシーンにおいて動きやすく疲れにくい高機能な素材やデザインが採用されているという。シックなブラウンを基調とした衣装は、ボディスーツとスカート部分という2つのパートで構成。パフォーマンス中に簡単に着脱できるようにボタンとジッパーで取り外せるようになっており、ステージの照明で輝くラインストーンがアクセントだ。ボディスーツ部分は、ナイキのタイツやブラなどのパフォーマンスアパレルの素材を再構築。さらにスカート部分は、デザイナーの小泉智貴の真骨頂でもあるボリューミーなラッフルが圧倒的なインパクトを放っている。

Awichと言えば、音楽を通して自身の生き様や社会に対する問いかけを表現し、様々な世代から支持される存在だ。故郷である沖縄を中心とした環境人権に関わる課題にも積極的に取り組み、3月8日の世界国際女性デーにあわせたナイキのキャンペーンフィルムの中でも力強いメッセージを、女性はもちろん多くの人々に語りかけた。今回、トモ コイズミとナイキとのコラボレーションについて次のように語った。

「今回の衣装を、ナイキとトモ コイズミと一緒に制作するにあたり、舞台に立って気持ちよく最大限のパフォーマンスできる衣装とはどういうものかを伝え、トモさんにその全てを理解してもらい、お願いした以上の素晴らしいドレスが完成しました。今回のプロジェクトを通じ、私はアスリートではありませんが、ステージでライブパフォーマンスをする上で、衣装に対するアーティストとしてのこだわりや、動きやすさに関する要望を細かく聞いてもらい、全面的にサポートしてくれる姿勢に嬉しくなりました。本当に、私がこの晴れ舞台で、アスリートのように最大限のパフォーマンスを発揮することを第一に考えてくれていると感じることができましたし、常にイノベイティブなことをしているナイキが昔から大好きで、そのナイキとの取り組みは大きな夢で、人生にとっても大きなステップです。私もナイキのように時代の最先端の考え方などを提供できるアーティストになりたいと思っています」

また、このライブと同じ日に2023年新作コレクションを披露したばかりの小泉は次のようにコメントした。「クリエイターとしてインスピレーションを与えてくれるAwichさんの衣装をデザインできることを嬉しく思います。ナイキのスポーツウェアを再構築して、ステージ上での動きやすさ、パフォーマンスのしやすさを考慮しつつも、華やかな印象に仕上がるようにデザインしました。エンターテイナーもアスリートも、観ている人を魅了するという共通点があり、重要な要素としてパフォーマンスがありますが、その制限を活かしてデザインに昇華することで、制限があるからこそ生まれる美しさがあると信じています」

今回デザインされた衣装の一般発売は予定されていないが、Awich、トモ コイズミ、ナイキという3つの異なるアイデンティティがひとつとなり化学反応を起こしたこのプロジェクトは、ライブの熱気をさらに高めていた。

Photos: Courtesy of Nike Editor: Mayumi Numao