「Leap of Faith(信じるものだけを頼りに)」 ── 才能を武器にブランドを立ち上げる若手デザイナーたちは皆、この言葉を心に深く刻み込んでいるだろう。モード界で個性を確立し、名を轟かせるためには、数々の難関を乗り越えなければならない。
独立すればクリエイションという純粋な喜びを味わうことができる一方で、サステナビリティへの取り組みなどを含め、そのすべての責任も問われることになる。世界が直面している環境問題の深刻さを考えると、そもそも何かを作ること自体が間違っているのではないのか── そんな心の声も聞こえてくる。
今のモード界を刺激する気鋭デザイナーたちは皆、このような同じ苦境に立たされているが、彼らは自己表現のためにはクリエイティブであることをためらわず、ベストな解決策を模索しているのだ(もちろん、上の世代も同じ問題に積極的に取り組んでいるが、彼らの多くには大きなサポートがある)。ジェンダーアイデンティティやクラフツマンシップなどを含めた多くの課題に取り組みながら服作りに励むことは、時に孤独であり、前を向いて進む以外に選択肢はない ──そう、それはまるで綱渡りのような営為なのだ。
その冒険のような綱渡りに、ポジティブかつ真摯に向き合うインディペンデントなデザイナーたちを、世界各地からピックアップした。アメリカのコリーナ・ストラーダ(COLLINA STRADA)や、アジアからは日本のトモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)や台湾のセイヴソン(SEIVSON)など、またヨーロッパからはスペインのパロモ・スペイン(PALOMO SPAIN)やイタリアのマクシミリアン(MAXIMILIAN)etc。彼らの力強く刺激的なクリエイションを、イットモデルたちが軽快に纏った。
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Text: Mark Holgate Photo: Gordon Von Steiner Fashion Editor: Jorden Bickham Hair: Mustafa Yanaz Makeup: Jen Myles Producer: Kelly McGee Set Design: Kyle Hagemeier at MHS Artists Manicurist: Gina Edwards Tailor: Cha Cha Zutic Special thanks to Please Space
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