タイムレスなデザイナーの創造性を長く愛したい。
渡辺三津子/本誌編集長
「長く愛す」アイテムは必ずしも「リアル」である必要はありません。私は今回、デザイナーの創造性をリスペクトし、タイムレスに心を鼓舞してくれるものたちを選びました。コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)のコーディネートは色と色が生むエネルギーと喜びを感じます。メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)のバッグは、ヴィンテージをアップサイクルした過去と未来を結ぶ物作りの姿勢がラグジュアリー。
フレンチグラムスタイルでトレンドの黒を着こなしたい。
増田さをり/ファッション・ディレクター
サン ローラン(SAINT LAURENT)のラテックス素材を取り入れたジャケット+シルクブラウスのシルエットがお手本。70年代、カトリーヌ・ドヌーヴが愛用していたマニッシュなタキシードジャケットをシルクブラウス、レザーアクセサリーや繊細なレースのブーツなどのフェミニンなアイテムを組み合わせ、トレンドの黒をフレンチグラムスタイルで楽しみたい。
機能的でシンプル。それが新たなマイスタンダードに。
橋田真木/エグゼクティブ・ファッション・フィーチャー・エディター
この新たな時代を迎え、トレンドアピールよりも確かな素材感や心地よさをより重視したくなりました。アウターが秀逸な日本ブランドのチノ(CINOH)のコートや、タイムレスに使えるジルサンダー(JIL SANDER)のバッグは、その代表格。重めのブーツやビッグバッグといった小物のバランスでモード感を出したいです。
スモーキーなアースカラーで、家と外との境界線を曖昧に。
荒井 現/エグゼクティブ・ファッション・フィーチャー・エディター
多くの時間を家で過ごした今年の前半。ファッションも、よりその人のライフスタイルが垣間見えるほうが素敵になっています。だから今は、ルームウェアと外着の境界線が曖昧なおしゃれが楽しい。オーラリー(AURALEE)のベビーカシミアニットのセットアップを中心にアースカラーでまとめれば、都会の中でも森気分になれそう!
タフで美しいブラックのワンカラー・スタイリング。
中村真由美/ファッション・フィーチャー・エディター
春夏に引き続き、素材感で遊ぶワンカラー・スタイリングがマイブーム。特に女性らしい強さを思わせるブラックや、タフなイメージのスーツスタイルが気になります。マストバイは、もはや冬の定番となったマックスマーラ(MAX MARA)のテディベアコート。手持ちの2色に加え、今季は新色のチャコールグレーが欲しい!
ニット×ミニの黄金バランスに個性派小物をプラス。
浜野静恵/ファッション・フィーチャー・エディター
自分が好きなバランスがチャンキーなトップにミニ丈だということに気づいてから、そのルールをベースにアイテムを選ぶように。今季なら、ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VA NOTEN)のビッグカーディガンとコム デ ギャルソン(COMME DES GARÇONS)のちょっとロックなミニスカを。ヴァルター・キアッポーニ率いる新生トッズ(TOD'S)が提案するバランスも◎。仕上げの小物はには遊び心を忘れずに。
一緒に楽しく年を重ねるイメージが浮かぶモノ。
松本野花/ファッション・フィーチャー・エディター
最近は、「10年後の私もそれを身につけていたいか」を基準に服や小物を選ぶように。長く心地よく纏える、汎用性の高いアイテムに惹かれます。一緒に楽しく年を重ねるイメージが浮かぶかもポイント。ダンディな英国紳士的イメージが強いアスプレイ(ASPREY)のカレッジリングにイニシャルを入れて、シワもシミも刻んだ手にゴツっとつけていたい。
クラシカルな装飾美でベーシックに煌めきを。
大沢京子/ファッション・フィーチャー・エディター
良いものを長く使いたいという気持ちがよりリアルに湧いてきた今。そんな願いをかなえるヴァレンティノ(VALENTINO)のネイビーのコートには、ちょっぴり自分の気持ちを豊かにしてくれるブルジョワジーな煌めきを添えて個性を表現してみたい。トラッドなベストに花モチーフのビジューで装飾したフリンジスカートを合わせたプラダ(PRADA)がお手本。
秋冬の主役はアウターと差し色カラーに決定!
杉山祐衣/ファッション・エディター
寒い季節の主役はアウター類と決めています。華やかな色や柄のものはぜひ押さえておきたい。シャネル(CHANEL)のAirPodsケースもマストバイかと。楽チンかつスタイルアップを叶えてくれるヴァレンティノ(VALENTINO )のシューズも要チェック。ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)のスポーティーなスクールガール風セットアップに夢中です。
“似合う”よりも“好き”を選ぶ。クラシカルなアイテム収集。
中野愛理/ファッション・フィーチャー・エディター
環境問題が叫ばれる今。飽きずに使えるものだけを厳選したいという思いが高まっています。似合うかどうかばかりを気にして買った服よりも、好きなもののほうがクローゼットに生き残る。そう考えると今季もやはり、ボウタイブラウスやレザージャケットetc、クラシカルな中にスパイスの効いたアイテムに食指が動きそうです。
シーズンレスなアイテムをトレンドの着こなしで楽しむ。
故金さくら/ジュニア・ファッション・フィーチャー・エディター
時代のムードに合わせてアレンジして長く楽しめる、そんなアイテムにより惹かれるようになりました。合わせるもの次第で何通りもの表情を楽しめるナヌーシュカ(NANUSHKA)のドレスは私の想像力を掻き立ててくれる一着。この秋冬はクラシカルなハットやバッグ、そしてゴールドのチェーンが印象的な重めのシューズでエッジを効かせてモダンな装いに仕上げたいです。
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アンダーカバー 03-3407-1232
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エトロ ジャパン 03-3406-2655
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Stylist: Shizuka Yoshida Cutout Photos: Shinsuke Kojima, Daigo Nagao Catwalk Photos: Gorunway.com Text: Tomomi Hata Editors: Shizue Hamano, Sakura Karugane