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最も大事にしていることは、“自分”に集中すること。
Q1. まず、あなたにとって愛とはなんでしょう?
愛という言葉を聞くと、献身、パートナーシップ、許し、賞賛、意欲、包容、そして理解といった言葉があふれてきます。イメージにたとえるなら、愛とはプールみたいなもの。プールは、深いところもあれば浅いところもある。私が恋愛するときは、いつも飛び込み台から深い底に向かって飛び込んでみて、その後起こることはその後考えることが多いですね。
Q2. 年を重ねて、愛への考え方に変化はありましたか?
愛への考え方は変わっていません。自分が信じる愛、そして人生に対する根本的な方針を大切にしてきたからです。私が育った環境では、周りの人々とリスペクトし合い、お互い正直であることを大事にしてきました。そういった基本が、誰かと真のパートナーシップを築くときに、最も大事なことだと思っています。
Q3. 自分のセクシャリティに気づいたのはいつでしたか?
私が育った環境では、私のセクシャリティについていろいろ意見するような家族や友人はいませんでした。幸運なことに、そのおかげで自分のセクシャリティについて悩んだりすることはありませんでした。今になって振り返ると、本当に恵まれた環境に自分がいたということがわかります。
Q4. 日本ではカミングアウトすることにオープンではありません。また、同性同士での結婚がまだ法律では認められていません。それについてどう思いますか?
私は何度も日本に行ったことがあり、日本と日本の文化が大好きです。素晴らしいクリエイティブな国だと思います。私が日本の文化を多く語る立場にあるかはわかりませんが、人々が自分らしく、自由に表現できるようになることを願っています。伝統を大切にすることは大事ですが、変革の息吹を感じるので、若い世代が前進できたらいいな、と。
Q5. ご自分の中で大切にされている考え方や軸があれば、教えてください。
自分自身に忠実であり、自分を大切にし、そして一生懸命働くこと。一番大切なことは、自分に集中すること。周りの意見や批判に耳を傾けすぎないことです。自分のことに集中して行動していたら、周りの雑音は気にならなくなるはず。
Q6. ご自身の考え方に影響を与えたものはありますか?
やっぱり家族でしょうか。いつも私のことを全力でサポートしてくれ、決して批判的ではありませんでした。若い世代にとって、心から理解しようとしてくれ、批評をせず、一つの物差しで決めつけない親を持つことは、自分らしく生きていく何よりの助けとなります。もし今の環境に自由がなく、不安を感じ、いいエネルギーまで奪われてしまうのならば、上手に逃げること。そこから離れてみると見えてくる景色が変わるはず。
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Q7. 好きな映画や小説などのラブシーンは?
映画『テルマ&ルイーズ』は、愛と友情の絆が素晴らしいです。『トゥルー・ロマンス』はレベル違いの愛だと思いました。あとは、ディズニー映画『わんわん物語』も私の映画リストに常に入っています。恋愛小説も大好きで、特に『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』は当時、夢中になって読みました。
Q8. セクシャルウェルネスについてどのように考えていますか?
私にとってのセクシャルウェルネスとは、ありのままの自分でいること、パートナーとの間にも壁をつくらず忠実であること。愛は愛にインスパイアされて、より深い愛が生まれるのだから、ありのままの自分でいればいるほど、それがすべてをインスパイアし、より深い愛情表現にも繋がっていくのだと思います。
Q9. セクシャルウェルネスを保つために、ご自身が行っていることを教えてください。
すでに10年近く続けている瞑想やヨガを毎朝行うことで、自分の体やメンタルに起こっていることと向き合うよう心がけています。瞑想やヨガによって、大地や体の核となるエネルギーを感じ、同時に私の中にあるさまざまなエネルギーが呼び起こされることを感じます。さらに、同じような考えを持つ人、私を向上させてくれる人、似たような興味を持つクリエイティブな人々の周りに自分を置くように意識しています。
Q10. 愛されている、と感じる瞬間は?
意外とシンプルな瞬間に、愛されている、と感じます。例えば誰かに想いを馳せていたら、その人からメールや電話がきたり。お互いに必要とし合っているときに、そういう偶然が起こるのかと。贈り物よりも、愛や優しさを感じるジェスチャーのほうがうれしいですね。誰かが私のために何かをしてくれたときより、誰かのために何かをしてあげているときのほうが、私はより多くの愛を感じることができることに気づきました。
Photo: Tanya and Zhenya Posternak Text: Kanako Maeda Stylist: Jasmine Hassett Hair: Evanie Frausto at Streeters Makeup: Yuki Hayashi at The Wall Group Manicure: Honey at Exposure NY Model: Stella Maxwell Casting: Morgan Senesi Production: John Haywood at Mini Title Studio: Vandervoort Studio Retouching: VS+Company Styling Assistant: Paget Editor: Kyoko Muramatsu
