FASHION / TREND & STORY

悩み解決からイットブランドまで。最旬デニム大全。【ファッションプロの週間コーデ予報/管沼詩乃編】

この連載でも、何度も話題にのぼっているデニム。どれだけ話しても、まだまだ新たな解釈や注目ブランドが出てくるという事実が、このアイテムの奥深さを物語っているといえそう。デニムブランドとのコラボ発表も控えるスタイリストの管沼詩乃さんが説く、その攻略術とは?
悩み解決からイットブランドまで。最旬デニム大全。【ファッションプロの週間コーデ予報/管沼詩乃編】

Photo: Courtesy of CELINE

編集N 今週は永遠のベーシックアイテム、デニムについてお伺いさせてください。ワードローブに欠かせない存在だからこそ、きちんとアップデートしないと今っぽく見せることができないと思うので、最新のトレンド事情を知りたいです。

管沼 個人的には、ここ数シーズン少しはく機会が減っていたのですが、最近またはきたいなと考えていたところ。周りでもデニム率が急に増えた気がします。

編集N そうですね。最近だとTシャツを太めのハイウエストデニムにインしたスタイルを街中でよく見かけるのですが、可愛いなと思っていて。デニムには、その時代のムードが反映されますよね。

管沼 丈の長さやフィット感でかなり印象が違ってきますよね。今シーズンはセリーヌCELINE)のようなハイウエストでストレートシルエット、色落ちしたものが支持を集めそう。着こなしもカジュアルな感じで。

編集N 確かにそんな気分ですよね。でもデニム自体はベーシックな形だからこそ、一歩間違えると野暮ったく見えてしまう危険もありそう。

管沼 そうですね。デニムは時代とともに形が変わるのでアップデートは必要不可欠だと思います。

今季の本命はハイウエストのストレート型。

Photo: Backgrid/AFLO

編集N ずばり、今シーズンのデニムの一番のポイントを教えてください。

管沼 引き続きハイウエストが大きなポイントです。このカイア・ガーバーみたいなムードは、すごくいいですよね。色落ちやアタリの感じもこなれていて今っぽい。

編集N 長く使えそうなタイプでいいですね。

Photo: X17/AFLO

編集N 最近はヘイリー・ビーバーが着ているような、スリット入りもよく見かけます。

管沼 美脚効果を狙うならスリット入りは最適ですよね。自分でカットして作ってもいいですし。 

編集N そういう楽しみ方ができるのも、デニムならではですよね。以前この連載でスタイリスト仙波さんにアドバイスを頂いて、タンスの肥やしになりかけていたデニムをセルフカットしたのですが、今やスタメン入りという活躍ぶりです。

Photo by Instagram/@soduk_official/soduk

編集N そして話は戻りますが、私が最近気になっている日本ブランドのスドーク(SODUK)から、まさにスリット入りのタイプが出ているんです。実際にはいている人を見てすごい美脚効果があると確信したので、これは欲しい…! と思いました。

 管沼 そう言われると私も欲しくなっちゃいます(笑)。日本のブランドだとフィット感もちょうどいいものが多いですよね。

編集N そうなんです。私は小柄なタイプなので、よりそう感じます。

Photo by Instagram/@moussyofficial/MOUSSY

編集N 最近だとマウジーMOUSSY)のフレアデニムも愛用しているのですが、すごくヒップラインが きれいに見えるみたいで。はいているとよく褒められます。

管沼 マウジーのデニムは本当に美脚効果抜群ですよね。

Photo by Instagram/@moussyvintage/MOUSSY VINTAGE

管沼 海外でも展開しているマウジー ヴィンテージ(MOUSSY VINTAGE)もおすすめですよ。インフルエンサーのエミリー・オーバーグがすごくかっこよくはいていたりして、個人的にも注目しています!

Photo by Instagram/@emilyoberg/Emily Obreg

編集N この日エミリーがはいているのはイタリアのハンドメイドのデニムブランド、クローズドオフィシャル(CLOSED OFFICIAL)のもののようです。彼女のデニムの着こなしはすごくナチュラルなのにかっこよくて、参考になりそうですね。

管沼 そうですね。私も彼女のスタイルや雰囲気はすごく好きです。

先取り派はクラッシュ系&デザインデニムに注目を。

Photo: The Mega Agency/AFLO

編集N そしてスナップを見ていて気づいたのですが、久々にクラッシュデニムの人気も復活していますね。

管沼 次の秋冬はもっと増えそう。クラッシュといってもハードすぎない&ハイウエストのものが取り入れやすくていいですよね。今すぐ買うならこのヘイリー・ビーバーのデニムも◎。

編集N これはダニエル・ギジオ (DANIELLE GUIZIO)のものみたいです。

Photo: The Mega Agency/AFLO

編集N 私はヘイリーが別の日に着ているスティル ヒアー(STILL HERE)も気になりました。これくらい控えめなダメージ感だったらビギナーでも取り入れやすそう。

管沼 今どきデニムを知りたい、欲しいと思う人はまずヘイリーの私服をチェックすれば間違いないですね。

Photo: MEGA / Getty Images

編集N ケンダル・ジェンナーも同じくデニムクイーンですよね。最近カラーデニムも取り入れていてすごくキュート。主張の強い色だとハードルは高くなるのですが、ホワイトはリアルに真似できそうです。

管沼 ホワイトデニムは私もすごく注目しています。

Photo by Instagram/@livingtone.tokyo/LIGINGTONE

管沼 2021年秋冬にデビューするリビングトーン(LIVINGTONE)というブランドの展示会でも、ホワイトデニムがすごく印象的で。ハイウエストでボタンがついているワイドデニムだったのですが、きれいめに取り入れられるところが魅力的でした。

編集N デザインデニムも、クラッシュデニム同様にこれからきそうですよね。

管沼 そうそう、先取りしたい人は今からデザインデニムをチェックしておくのがおすすめです。このブランドはデザイン性が高いのに価格帯はすごくリアルで、そういうところもすごくいいなと。幅広いタイプの人におすすめしたいです。

編集N チェックしてみます!

大人向けのデニム&着こなしテクニックとは。

Photo: Backgrid/AFLO

編集N 大人がデニム選びで気をつけるべきポイントはありますか?

管沼 エイザ・ゴンザレスみたいなストレッチが効いたデニムは要注意。結構ラインが出てしまうので大人になるとなかなか難しいのかなと。

編集N 一時代昔のような印象を受けてしまいますね。

Photo: MEGA/Getty Images

管沼 同じようなスタイリングでもヘイリー・ビーバーの方が断然今っぽいですよね。シルエットでここまで印象が変わります。

編集N 確かに……! エイザはミュールを合わせてるからコンサバになったのかと思いきや、ヘイリーはすごく上手ですね。

Photo: Rachpoot/MEGA/Getty Images

編集N 避けた方がいい足もとコーデも教えてください。

管沼 たまにワイドなデニムをロールアップしている人を見かけるのですが、ヌーディな足もとだと意外に野暮ったく見えてしまうので要注意です。もしするなら、このヘイリー・ビーバーみたいにソックスとメンズライクなシューズでボリュームを足してあげると、ロールアップも様になりやすいと思います。

編集N 確かにグッと垢抜けて見えますね。これからの時期はチャンキーなサンダルなどで代用しても良さそうです。最後に、もっとおすすめのブランドがあればぜひ教えてください。

管沼 最近マインデニム(MINEDENIM)とコラボアイテムを作ったので、そのお話をしてもいいですか?

編集N お願いします!

管沼 まだ残念ながらお写真はお見せできないのですが、誰にでも似合うようなものにしたくて、ハイウエストの太めデニムを作りました。

編集N こだわりポイントを教えて下さい。

管沼 デニムは基本的にすごくスタイルが出てしまうアイテム。でも、私もそうですが、脚にコンプレックスを持っている人も少なくないと思うんです。それで、タックを入れて脚の形をカモフラージュするようなシルエットに仕上げました。シルエットは太めですが、はくとすっきり見えるのが特徴です。

編集N 実際に展示会でアイテムを拝見させていただいたのですが、ディテールが主張し過ぎずにすごく使いやすそうでした。

管沼 そうなんです。できるだけシンプルにしたので、合わせやすいと思います。来月には発売が開始するので、ぜひチェックしてみてください。

編集N 楽しみです!

管沼さんのデニムスタイルをご紹介。

今シーズンはデニム欲が高まっていたこともあり、思い切って本命だったセリーヌ(CELINE)のデニムを購入。私は太ももが張っているのがコンプレックスなので、いろいろ試着した結果、ゆるめのマーガレットというモデルを選びました。

ハイウエストのデザインを生かしたかったので、トップはクロップドシャツでバランスよく。足もとにカジュアルな抜け感を作ったのもポイントです。トップをインするのに抵抗がある人はこうやって短め丈のトップを取り入れると◎。デニム自体はすごくベーシックなデザインなのでこれからいろいろな着こなしを楽しむ予定です。

Instagram content

This content can also be viewed on the site it originates from.

 そして先日、イービー デニム(EB DENIM)のリメイクデニムもオーダーして届くのを楽しみに待っているところ。シンプルに着るだけでさまになるデザインなので、暑くなるこれからの時期にもすごく活躍してくれると思います!

Profile
管沼詩乃
スタイリスト。『VOGUE JAPAN』をはじめさまざまなモード誌や広告、著名人やアーティストのスタイリングなどで幅広く活躍。カルチャーを感じさせるキャッチーなスタイリングに定評がある。

Text: Asa Takeuchi Editor: Airi Nakano