唯一無二の世界観。鬼才アレッサンドロ・ミケーレが手がけたレッドカーペットスタイルをプレイバック
11月23日(現地時間)、グッチ(GUCCI)のクリエイティブ・ディレクターからの退任が発表されたアレッサンドロ・ミケーレ。彼がこれまでに残した偉大なる功績を称えて、ファッション界に刻まれたレッドカーペットスタイルの数々を振り返る。
グッチ(GUCCI)のクリエイティブ・ディレクター、アレッサンドロ・ミケーレの退任が11月23日(現地時間)に発表された。合計20年以上もの間この歴史あるブランドに献身し、7年間にわたってトップの座に君臨してきたミケーレは、インスタグラムの投稿で次のように綴っている。「この長い間、グッチは私の家であり、家族のような存在でした。この大家族に、そしてグッチを見守り支えてくれたすべての人々に、心からの感謝と抱擁を送ります。彼らとともに私は願い、夢を見ながら、想像をしてきました。彼らなしには、私が築き上げたものは何一つ実現できなかったでしょう」
ミケーレが手がける唯一無二のデザインは、メットガラ、カンヌ国際映画祭、ヴェネチア国際映画祭、グラミー賞、アカデミー賞といった数々のレッドカーペットでも異彩を放ってきた。ミケーレをミケーレたらしめるのは、なんといってもその遊び心だ。これまでにエイサップ・ロッキー、ビリー・アイリッシュ、ダコタ・ジョンソンなど、数えきれないほどのセレブたちを着飾ってきた彼だが、そのどのルックにも彼ならではのエキセントリックなセンスが宿されている。
2019年のメットガラで会場を沸かせたジャレッド・レトのルックをはじめ、2021年のグラミー賞でのハリー・スタイルズのテーラードスタイル、今年のアカデミー賞でジェシカ・チャステインが纏った優美なドレスなど、ミケーレの類い稀なクリエイションはレッドカーペットでも惜しまれることだろう。彼がまたいつか、私たちの目を楽しませてくれる日が来ることを願うばかりだ。