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ロエベのジョナサン・アンダーソン期に誕生した、30のベスト・レッドカーペットルック
Video: James Gourley/Getty Images
11年間メゾンを率いたジョナサン・アンダーソンの退任を正式発表したロエベ(LOEWE)。ファッションウィークにレッドカーペットにライブと、あらゆる舞台で披露されてきた彼の類いないルックを厳選して振り返る。
ファッション界のクリエイティブ・ディレクター交代劇はまだまだ続く。今月、2013年よりクリエイティブ・ディレクターを務めてきたジョナサン・アンダーソンの退任を発表したロエベ(LOEWE)。それは、ひとつの時代が終わった瞬間だった。
2015年春夏シーズンで初コレクションを披露して以降、メゾンに独特の視点と新たな息吹をもたらしてきたアンダーソンは、クラフツマンシップと遊び心を両立させたデザインを得意とし、ファッションウィークだけでなく、レッドカーペットでもロエベの名声を確立。ゼンデイヤ、グレタ・リー、アイオウ・エディバリーなど、さまざまなセレブのためにカスタムルックを手がけてきた。
多くのスターがクラシックなスーツや煌びやかなドレスに身を包むのに対し、ロエベを纏うセレブは異彩を放つ。立体的な木目調のガウンからカブを刺繍したスーツまで、アンダーソンの独特な感性から生まれるレッドカーペットルックには常にどこかユーモアがあり、見る人も着る人も楽しませてくれる。今回の退任で一番残念に思うのは、こういったルックがおそらくもう見られないことだろう。
映画『チャレンジャーズ』(2024年)のプレスツアーでゼンデイヤが披露した“メソッドドレッシング”スタイル、ビヨンセが「ルネッサンス」ツアーで纏ったトロンプルイユのボディスーツ、リアーナがスーパーボウルのハーフタイムショーで着用した鮮やかなレッドのキャットスーツなど、ロエベ史に残るであろう印象的な30のルックを振り返る。