
キーラ・ナイトレイと過ごす、パリでのひと時。シャネルのオートクチュールショーへの準備に密着
シャネル(CHANEL)の2024-25年秋冬 オートクチュール コレクション ショーに出席するため、錚々たるゲストたちがここ、オペラ座に駆けつけている。ミシェル・ウィリアムズやケリー・ワシントンらとフロントローに華を添えているのは、映画『ボストン・キラー 消えた絞殺魔』(2023)の主演で話題を呼んだキーラ・ナイトレイだ。「(シャネルのショーは)いつもマジカルでロマンティック。それに、(今回は)ガルニエ宮のオペラ座に来られるなんて。なんて美しいんでしょう」と、彼女は高揚した様子で話す。「パリに来る際は、いつもお気に入りのレストランとヘミングウェイ・バーに行くんですよ」
この日を『VOGUE』と過ごすことに同意してくれたナイトレイは、ショーの前にその衣装について「本当にすてきで、バレエやオペラ鑑賞にぴったり。この一着を着て、もう一度結婚式を挙げたいくらい」と語っていた(2013年の結婚式で纏ったのも、シャネルのオートクチュールドレス)。
メゾンのミューズとして、ナイトレイはレッドカーペットの上でも外でも数え切れないほどのシャネルを身に纏ってきた。なかでも一番のお気に入りは、『つぐない』(2007)のヴェネチア国際映画祭でのプレミアのために着用したルックで、「カールがデザインした、ピンクのディテールが目を引く美しいホワイトレースのドレスでした」と回想する。
一方、最新のコレクションを目にしたときの感想はというと、メゾンならではの職人技と華やかさに息を呑んだそうだ。「ケープやパープルのツイードスーツ、白いシャツ、それから刺繍をあしらったゴールドのスカートがとてもすてきだと思いました。光の当たり方が美しかった」と目を輝かせる彼女からは、これらすべてのルックを着こなす姿が容易に想像できる。「スーツにあしらわれたタッセルなど、素晴らしいディテールもあって、まるでダンサーみたいな動きをしていました」
ここでの時間は束の間の夢のようだったと言う彼女は、これから数カ月の間、家族や友人との時間を優先させたいと考えているらしい。「ベン・ウィショー主演の『Black Dove(原題)』の撮影を終えたばかりなので、少し休みを取るつもりです。9月にはまた新しいプロジェクトが控えているから」。最後に、この夏はどんなファッションに身を包むのかと聞くと、オートクチュールではなく「キッズフレンドリーな装い」との答えが返ってきた。「子どもと一緒にできることをたくさんしたいと思っています」