キーラ・ナイトレイ / Keira Knightley
1985年3月26日、イギリス ロンドン・テディントン生まれ、リッチモンド育ちの女優「キーラ・ナイトレイ(Keira Knightley)」。父親は舞台役者のウィル・ナイトレイで、身近に芸能界を感じる環境で育ち、幼少期より役者を志すように。母親にせがみ続けた結果、6歳の頃に芸能活動を開始した。両親にだけエージェントが付いていることに不満を持ち、6歳の時、学校が休みの時にだけ演技の仕事をすることの許可を得てエージェントが付く。学習障害の1つであるディスレクシア識字障害(知的な遅れがないにも関わらず、文字の読み書きに関することにのみ著しく困難を抱える障害)であったが、録音読書学習や色付きの眼鏡をかけ文章の文字が混じって見えないようにするなどの工夫をしている。現在は改善しつつあるそうだ。 トム・クルーズやオーランド・ブルームなどもかかっていたと言われている。 キーラ・ナイトレイは、1993年にテレビドラマ『Ballykissangel』でテレビデビューを果たした後、子役として経験を積み、10歳で映画に出演しスクリーンデビュー。女優として順調なキャリアを歩む中、一気に注目を集めることになったのは、1999年公開の『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』でナタリー・ポートマン演じるアミダラ女王の影武者役の好演。これが好評を博し、主演作の出演オファーを受けるように。 2001年に放送されたテレビ映画『レジェンド・オブ・アロー』で念願の初主演REとなった。2002年に英映画『ベッカムに恋して』が全米大ヒットし名が広まる。私生活でも好きなスポーツはサッカーで、ウェストハム・ユナイテッドのサポーターでもある。キーラ・ナイトレイは、翌年公開のハリウッド大作『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』ではヒロインに抜擢。 2005年に『プライドと偏見』でアカデミー主演女優賞にノミネートされハリウッドのトップ女優に仲間入りした。2007年は出世作の『プライドと偏見』を監督したジョー・ライトと再タッグを組んだイアン・マキューアン原作の『つぐない』でゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)にノミネートされるなど、実力は折り紙付き。このほか、類い希な美貌を活かし、2007年よりシャネルのフレグランス「ココ マドモアゼル」のミューズを務めている。これに合わせて放映されたCMでは、ココ・シャネル役を演じた。 2009年、ロンドンのウエストエンドでの舞台デビュー作品「人間嫌い」で「ローレンス・オリビエ賞」の助演女優賞にノミネートされた。 2003年からユニリーバ・ジャパンの「ラックス スーパーリッチ」のCMに2年間出演。 シャネルのジュエリーコレクション「ココ・ラッシュ」2016年秋冬コレクションのキャンペーンモデルに起用される。マリオ・テスティーノ撮影。 「ココ・ラッシュ」は、シャネルのアイコンモチーフである、マトラッセ(キルティング)をモチーフにしたシンプルそしてエレガントなコレクション。 全身黒のアンサンブルを着て寝椅子の背に肩肘を乗せるキーラは、シルバーとゴールドの存在感あるバングル、ネックレス、リングをつけ、「ココ・ラッシュ」にふさわしいモダンなエレガンスを体現している。 2010年11月、英『ヒート・マガジン」の「最もリッチな30歳以下のイギリス人スターランキング」で2位にランクイン。試算では、推定総資産額約3010万ポンド(日本円で約39億3300万円)と言われている。 2014年、ベネディクト・カンバーバッチ主演、グレアム・ムーア脚本、モルテン・ティルドゥム監督の映画「イミテーション・ゲーム」に出演。 これは第2次世界大戦時、解読不能と言われたドイツ軍の暗号機「エニグマ」による暗号の解読に成功し、その後のコンピューターの概念を創造した数学者アラン・チューリングの人生を描いたもので、キーラの助演女優賞を含め第87回アカデミー賞において8部門でノミネートされた作品。 キーラ・ナイトレイの美貌はデビュー時から注目され、「絶世の美女」とも称されるなど、男性のみならず女性人気も高い。2006年2月にスカーレット・ヨハンソンと共に表紙を飾った『ヴァニティ・フェア』誌でセミヌード姿を披露し、弾痰にも美しい四肢を披露して話題となった。米国の映画専門サイト『インディペンデント・クリティクス』が発表する「世界で最も美しい顔100人」では2002年に初のランクインとなる15位に選出されて以降、10年連続で名を連ねた。2005、翌2006年はライバルのナタリー・ポートマンを抑え、2年連続トップという快挙を達成。翌2007年は史上初の三連覇も期待されたが、ケイト・ベッキンセールに敗れ、惜しくも2位という結果に終わった。 非常に細身の体型で、しばしば拒食症を疑う報道もされている。ただ、キーラ・ナイトレイによれば、これは単なる体質であり、拒食症でも摂食障害でもないと否定している。2007年に英デイリー・メールが報じた「拒食症で死亡した少女」の記事と一緒にキーラ・ナイトレイの写真を掲載し、少女の死に責任があるかのように記事を書いたことに訴えを起こした結果、3000ポンド(約72万円)の賠償金を支払いを受けた。この賠償金は摂食障害の治療のための基金に寄付したという。 女優業に勤しむかたわらで、チャリティー活動に精力的に取り組んでいることで知られている。2006年4月には、アカデミー賞で着用したヴェラ・ウォンのドレスをオークションに出品し、落札金を東アフリカの飢餓救済支援活動に対し寄付した。また、アムネスティ・インターナショナルの人権を支持するキャンペーンの一環として短編映画や2009年4月にはウィメンズ・エイドによる家庭内暴力反対のCMに出演するといった活動を続けている。私生活では、2013年に英ロックバンド、クラクソンズのジェイムス・ライトンと結婚している。 2015年1月、夫ジェイムス・ライトンとの間の第1子を妊娠中のキーラは、プレママのオシャレ有名人ランキングのトップに輝いた。 5月には、第1子を出産したと報じられている。 ★キーラ・ナイトレイに関連する注目記事: ・キーラ・ナイトレイ『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』出演(2017.4)