
シモーン・ロシャが紡ぐ夢の物語──ロンドンコレクションの常連デザイナーが叶えた、花嫁たちのブライダルルック
1月24日(現地時間)、ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)のゲストデザイナーとして初となるオートクチュールコレクションを発表したシモーン・ロシャ(SIMONE ROCHA)。自身の名を冠したブランドが展開するプレタポルテやブライダルラインも高く評価されている彼女のクチュールデビューを祝して、これまでリアル花嫁たちが纏ったウエディングルックをプレイバック!
アイルランド出身のデザイナー、シモーン ・ロシャ(SIMONE ROCHA)の手にかかれば、チュールをふんだんに使ったドリーミーでロマンティックなデザインも、大人の女性に似合う、絶妙なニュアンスの逸品になる。
そんな彼女の才能が、今月パリで発表されたジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)の2024年春夏オートクチュールコレクションでさらに開花した。2020年に引退を表明して以来、毎シーズン、ゲストデザイナーを招いて自身のブランドのクチュールラインを継続してきたゴルチエ。2020年7月、コラボレーションの第1弾として抜擢されたサカイ(SACAI)の阿部千登勢を皮切りに、これまでラバンヌ(RABANNE)のクリエイティブディレクターのジュリアン・ドッセーナ、ハイダー・アッカーマン、Y/プロジェクト(Y/PROJECT)のグレン・マーティンス、オリヴィエ・ルスタンなど、数々の著名デザイナーがメゾンのオートクチュールコレクションの舵を切ってきた。
毎回大いに注目されるゲストデザイナーの任命は、ブランドに新たな切り口を与えるだけでなく、プレタポルテに特化してきたクリエイティブ陣たちにクチュール作りの機会を提供する、ほかにはないシステムだ。デザイナーはほぼ自由な裁量でコレクションを制作できるが、ジャンポール・ゴルチエというメゾンの中心にあるデザインコードを再解釈することも歓迎されている。唯一、意識しなければならないことと言えば、クロージングルックをブライダルのものにするというオートクチュールの伝統くらいだ。すべてのブランドが必ずしもそうするわけではないが、2021年にブライダルラインをローンチするや否や、瞬く間にその名をウエディング業界に知らしめたロシャは、期待通りウエディングドレスでコレクションを締めくくってくれた。
シモーン・ロシャ×ジャンポール・ゴルチエのクチュール・ブライダルラインがいつしか叶うことを夢見て、これまで『VOGUE WEDDING』で取り上げられた、シモーン・ロシャを纏ったリアル花嫁たちのウエディングルックを振り返ってみよう。