緑のビールの苦味に酔う。
大人気出張料理人のTakaya Odashimaさんは、フランス料理を学び、「タテルヨシノ芝」など複数のレストランで経験を積んだ経験を生かして独立。飲食店のコンサルティングやレシピ開発なども手がけながら、さまざまな家庭のキッチンで、野菜の味を最大限に生かしたコース料理を作り続ける。美味しい野菜を求めて日本各地を巡り、直接契約した農家から食材を仕入れるなど、素材へのこだわりも人一倍だ。
そんな彼のレシピ最終回では、ビールと枝豆という王道コンビネーションを、odashimaスタイルにアップグレード。
「いつものものをいつもと違う形で、をテーマに考えてみました。抹茶ビールは本当にびっくりするほど手軽に、いつものビールが視覚的にも味的にもガラッと変わるオススメの一杯です。あらかじめグラスに抹茶パウダーを入れ、少量のお湯で抹茶を溶いておきます。だまがなくなったらビールを注ぎ込むだけ。苦味はお好みで調整して好みを探してみてください。ビールが持つ程よい苦味や爽快感に、全く種類の違う苦味を持つ抹茶パウダーを加えることで、味にぐっと奥行きが出るのも面白い! ビールはお好きな銘柄で、パウダーの量もお好みで調整しつつ、自分好みの苦味のバランスを探ってみてください」
用意するもの
抹茶パウダー 1g
お湯 15ml
ビール 150g(ビールはお好きな銘柄で)
今日のおとも:バターとフェンネルシードを効かせた変わり枝豆
「ビールのおともといえば……の枝豆にも少しツイストを加え、フェンネルシードとバターでさらに美味しく仕上げます。バターのこくやフェンネルシードのパンチのある香りが枝豆をぐっと引き立ててくれますよ。小さめのフライパンに、バター、フェンネル、枝豆(全て適量)と水少量を入れ、蓋をして弱火で加熱し、蒸し焼きの状態に。2分経ったら蓋をしたまま、フライパンを揺すり全体を混ぜます。そこからさらに2分加熱して完成です」
Photos: Takaya Odashima Text: Yaka Matsumoto