【伊勢神宮】古来より「お伊勢さん」と親しまれた開運スポット
2023年の開運旅の皮切りは、古来より「お伊勢さん」と親しみを込めて呼ばれる伊勢神宮へ。八百万の神々の中心的存在の天照大御神を祀り、“一生に一度はお伊勢参り”と謳われてきた。現在でも年間約800万人が訪れる開運スポットだ。
伊勢神宮には、内宮、外宮を含む125の社があり、その広さは東京ドーム約1200個分にも及ぶ。樹齢数百年ともいわれる巨⽊に囲まれた神宮の森は、厳かな空気に包まれ、参道を歩くだけで心が洗われてくる。
参拝はまず食事を司る豊受大御神を祀る外宮から。外宮では、約1500年もの間、朝な夕なに日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)と呼ばれる祭事が行われ、すべての人の幸せを祈り、感謝を捧げている。
次に太陽にも例えられる神、天照大御神を祀る内宮へ。初日の出を含む、冬至の前後約1カ月は、内宮の入口、宇治橋から、大鳥居越しに上る神々しい日の出を拝むことができる。豊かさと幸せを与えてくれる神様に感謝を伝え、清らかな気持ちで新年を祝いたい。
伊勢神宮
三重県伊勢市宇治館町1
Tel./059-624-1111
https://www.isejingu.or.jp/
【二見興玉神社&夫婦岩】仲よく寄り添う「夫婦岩」で縁結び祈願
伊勢神宮より車で20分ほどの場所に、パワースポットとして知られる「二見が浦」がある。かつてはその渚で身を清めてから、お伊勢参りをしたと言われるが、今は浜に建つ「二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)」でお祓いを受けてから、伊勢神宮に向かうのがおすすめのお伊勢参りコースだ。
二見興玉神社の沖合に浮かぶ、大小二つの岩「夫婦岩」は、良縁祈願、恋愛成就の開運スポットとしても有名だ。大注連縄(おおしめなわ)と呼ばれる太い縄で固く結ばれた姿は、縁結びの象徴。朝日や夕陽を浴びて刻々と表情を変える、荘厳で神秘的な姿に心奪われる。
夫婦岩は、この神社の祭神にあたる猿田彦大神ゆかりの霊石「興玉神石」と、岩の間から昇る日の大神、すなわち天照大御神を拝する鳥居の役割を持っている。長さ35m、重さ40㎏の5本の縄を寄り合わせた太縄は、年三回5月、9月、12月に新しいものに張り替えられる。その神事は「大注連縄張神事」と呼ばれ、約700年前から続くならわしだ。
二見興玉神社
三重県伊勢市二見町江575
Tel./0596-43-2020
https://futamiokitamajinja.or.jp/
【汀渚 ばさら邸】志摩の自然の恵みをフルに体験できる日本旅館
開運旅の滞在は、聖なる土地のエネルギーを享受できる場所へ。美しい英虞湾を望む高台にある「汀渚 ばさら邸」は、それにうってつけだ。
総面積5,000坪にわずか20室の客室、趣向をこらした貸切風呂やスパ、専用ラウンジなどが点在する日本旅館は、自由気ままの意味を持つ「ばさら」の名の通り、旅館という枠を超えた自由なスタイルを提案し、今もなおアップデートを重ねている。
目の前の絶景を天窓付き展望風呂から眺められるプレミアムスイートや、プライベートヒーリングルームを設えたヴィラタイプなど、居心地の良い客室に加え、占有面積100㎡という破格の広さの「天の鏡」、白い玉砂利が敷き詰められ、伊勢神宮をイメージさせる「月の宮」など、趣向を凝らした3つの貸切風呂が心身を癒す。
英虞湾の魅力を存分に味わえるようにと、プライベートクルーザーをチャーターして優雅なクルージングも可能。ディナータイムには、食材の宝庫・志摩が誇る伊勢エビやアワビなどの魚介類、海のミネラルをたっぷり吸った志摩野菜を使った志摩料理を心ゆくまで楽しめる。
汀渚 ばさら邸
三重県志摩市阿児町鵜方3618-74
Tel./0599-46-1189
料金/1人1泊(2食付)41,950円~ ※2022年12月現在
https://www.basaratei.com/
【アマネム】ウェルネス、食、ホスピタリティ、すべてが最上のホテル
その土地に受け継がれる伝統文化や歴史にリスペクトを払いながら、自分たちが考える最高のおもてなしでゲストを迎える「アマネム」。新春の開運旅では、自然豊かな広大な敷地に、ミネラル分豊富な天然温泉のバス、プライベート温泉パビリオンや4つのトリートメントスイート、フィットネスセンターなどを備えるアマン・スパでエナジーチャージ。
注目は、一人ひとりのコンサルテーションを基に、最適な食事やトレーニングを提案するプログラム「パーソナル ウェルネス イマージョン」だ。個々の状態に合わせたストレスマネージメントやデトックスなどによって、1年をパワフルに過ごせるように心身を整えてくれる。
土地のエネルギーを吸収する「食」も、開運旅には欠かせない。新鮮な魚介類や松阪牛など、御食つ国(みけつくに)として、代々、皇室へ食材を献上してきた伊勢志摩の最良の素材を、最上の日本料理へと昇華させる。
ウェルネス、食に限らず、すべてのもてなしに共通するアマンクオリティのホスピタリティが、心安らぐ開運旅へと導いてくれる。
アマネム
三重県志摩市浜島町迫子2165
Tel./0599-52-5000
料金/1室1泊(朝食付)177,100円~ ※2022年12月現在
https://www.aman.com/ja-jp/resorts/amanemu
Text: Yuka Kumano Editor: Saori Asaka