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サルヴァトーレ フェラガモ / SALVATORE FERRAGAMO

1927年、サルヴァトーレ・フェラガモが設立した自身の名を冠したイタリアのシューズブランド。フェラガモはイタリア、アヴェッリーノ生まれで11歳で靴屋を開業。15歳でアメリカに渡り、南カリフォルニア大学で解剖学を学ぶ。足を痛めない靴を製作するための手法を身に着け、はき心地の良い靴を作ることを信条とする。多くのハリウッドスターの顧客を獲得し、マリリン・モンロー、イングリッド・バーグマン、オードリー・ヘップバーンもフェラガモの靴を愛用。1927年にイタリアに戻り、フィレンツェでサルヴァトーレ・フェラガモ社を設立。その後、40年代にはプラットホームシューズなど画期的なデザインを次々と発表し350もの特許を獲得。1960年、創業者フェラガモが死去。妻ワンダや子供たちによってブランドは引き継がれ、1967年には次女ジョバンナが中心となりメンズ、レディースのプレタポルタラインをスタート。1978年、フェラガモの代名詞的存在の「ヴァラ」を発表。1995年、スピーニ・フェリーニ宮殿にサルヴァトーレ・フェラガモ博物館を開館。2013年、ジュエリーラインから「ヴァラ」をモチーフにしたアクセサリーを発表。 ■概要 サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)は、足の構造に基づいた靴作りを理念としている。その一方でデザイン性に富んだ作品を生み出し、世界各地の王族やセレブの間で愛用されている。洗練されたデザインと履き心地の良さ、ステイタスを感じさせる高級感は創業当時から変わらず、1940年代に発表したコルクを使ったウェッジソールや1970年代のエレガントなパンプスのデザインは、現在でもコレクションに採用されているため購入が可能。足の細部までサイズを測り、木型を作ってから靴を製作するこの手法はサルヴァトーレ フェラガモが作り上げた。こうした新たな試みは斬新なデザインにも活かされ、サルヴァトーレ フェラガモは靴作りにおける数多くの特許を取得している。大量生産に頼らない靴作りは現在も続き、たくさんの製造工程を経て熟練した職人の手によって仕上げられている。足の構造を事細かに分析して作り上げた機能性、オリジナリティ溢れるデザイン性、使用する素材の品質により、サルヴァトーレ フェラガモは一流ブランドの地位を確立している。 ■特徴 サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)は南カリフォルニア大学で人体解剖学を学び、土踏まずに体重がかかっている事を発見。その知識を基に個人の骨格に合わせて木型を作り、履きやすさが評判を呼んで上流社会を含め多くの顧客を獲得した。デザインが優れているだけでなく、機能性も兼ね備えているサルヴァトーレ フェラガモの靴は、ハリウッドスターの間で話題となり、イングリッド・バーグマンやマリリン・モンロー、ゲイリー・クーパーなど、ハリウッド黄金期に活躍した多くのスター達がオーダーメイドで靴を製作した。イタリアのフィレンツェにあるサルヴァトーレ フェラガモ博物館には、1927年~1960の作品が展示されている。サルヴァトーレ フェラガモは、彼が生まれ育ったイタリアの南部をイメージさせる、カラフルな色調を使用。そのデザインは実用品としての靴にとどまらず、ガラスやビーズ、宝石をあしらった装飾品のような美しい靴の製作を手掛けている。 ■歴史 サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)は、1919年に靴の修理とオーダーメイドの店をカリフォルニア州にオープンした。1923年にはハリウッドに店を開いたが、1927年にイタリアに帰国、フィレンツェで起業して工房を開いた。その翌年には店舗をオープン、世界恐慌の煽りを受けて1933年には倒産するが、その後再び開業。1938年にはフィレンツェのアルノ川近くにある歴史的建造物、スピーニ・フェローニ宮殿内に本店を開いた。1948年に高級ブランド店が建ち並ぶ、ニューヨークの5番街に店をオープン。その後スカーフの製作を手掛ける。彼の死後は妻や子供達が事業を引き継ぎ、1965年以降はハンドバッグや服のデザイン、1970年以降にはメンズラインを発表、2001年にはフレグランスを扱うフェラガモ・パルファム社を設立する。 ■デザイナー 創業者であるサルヴァトーレ フェラガモは、イタリア南部にあるカンパニア州で誕生。14人兄弟の11番目で、9歳の時に妹のために靴を作ったと伝えられている。アメリカに渡った当初は、兄が勤務しているカウボーイブーツ工場で働いていた。サルヴァトーレ フェラガモを設立後は、独創的なデザインを次々と生み出していく。エジプト文明の影響を強く受けたサンダルや、コルクを使用したウエッジサンダルがあり、1947年に製作された「見えない靴」は、ニーマン・マーカス賞を受賞している。デザイナーの感性と職人気質を併せ持つサルヴァトーレ フェラガモは、顧客の足に触れるだけで体調が分かったという逸話が残されている。1954年にはバレエシューズを制作し、こうしたヒールの低いフラットシューズはサルヴァトーレ フェラガモの定番アイテムとなっている。 ■商品ラインナップ サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)の定番となっているシューズ「ヴァラ」は、甲の部分にリボンが付いたデザイン。ヴァラ・リボンと呼ばれるこのリボンの中央部は金属で、表面にはブランドのロゴがあしらわれている。つま先の形や素材の違いによって幅広いバリエーションがあり、フラットシューズの他、パンプスやサンダルも販売している。サルヴァトーレ フェラガモは、バッグや革小物、スカーフやジュエリー、時計、フレグランスも手掛けている。バッグや財布にはブランドアイコンとなっているヴァラ・リボンをつけたデザインがあり、香水にはヴァラ・リボンをイメージしたボトルがある。メンズシューズはシンプルなオクス・フォードシューズやウイングチップがあり、ベーシックなレザーの他、アリゲーターやリザードといった素材の靴もある。子ども用の「フェラガモ・ミニ」はヴァラ・リボンの靴の他、リュックやスニーカーが揃っている。 ■日本での活動 サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)の直営店は、日本全国に展開している。店舗は北海道から沖縄まで広がっていて、販売する製品はイタリアから輸入。日本におけるサルヴァトーレ フェラガモの旗艦店は、東京と大阪に存在している。東京銀座中央通りにある旗艦店は2003年にオープン、2016年にはリニューアルされ、国内にある店舗の中で最も規模が大きく、シューズだけでなくバッグやジュエリー、ウエア、時計、フレグランスなどを販売している。2014年には、日本語で買い物ができるオンラインショップがオープンしたため、サルヴァトーレ フェラガモの商品が通信販売で購入できるようになった。オンラインショップでは、レディス、メンズ、キッズの他、スペシャルコレクションの購入が可能である。 ★サルヴァトーレ フェラガモ注目コレクション: ★サルヴァトーレ フェラガモ 注目記事: ・サルヴァトーレ フェラガモが、才能あふれる若手デザイナー...サルヴァトーレ フェラガモに甘さを表現した新フレグランス...サルヴァトーレ フェラガモが、サラ・バッタリアとコラボ... ★サルヴァトーレ フェラガモに関連するサイト: ・VOGUEGIRLサルヴァトーレ フェラガモ公式サイト ★サルヴァトーレ フェラガモ 関連キーワード: フェラガモ 香水