WEDDING FEATURE

世界のカリスマたちが集結!2023年のブライダルトレンド予測を披露

2023年のブライダルのトレンドとは?ヴォーグが世界的な人気を誇るウエディング&イベントプランナーたちに調査。彼らのアドバイスから浮かび上がる「ウエディングの今」とは?

今回、ヴォーグが世界トップクラスのイベントプランナーに2023年のウェディングトレンドの予測を依頼したところ、多くの人が、長いヴェールやグレース・ケリー風のクラシックなブライダルルックなど、バイデン米大統領の娘、ナオミの結婚式からの影響と思われるエレメントを挙げた。それはまさに、ナオミ・バイデン効果とでも呼びたくなるような現象だ。(ナオミ・バイデンの結婚式をプロデュースしたエキスパート、ブライアン・ラファネリは、これを「クラシックなブライダルスタイルの典型」と呼んでいる)

ナオミ・バイデンのドレスはグレース・ケリーにインスパイアされたもの。

Corbin Gurkin

そのほかにも、さまざまな予測が出された。たとえばパーティープランナーの大御所、ブロンソン・ヴァン・ウィックは、「2023年は結婚式を朝早めからの時間にスタートさせることが重要に」と予想。

もはや流行遅れになったトレンドもある。結婚式のハッシュタグの時代はとうに過ぎ去り、ウェルカムグッズも今では古い。そして、よりサステナブルなウエディングこそが、今後も続いていくトレンドのようだ。

彼らのアドバイスをもとに、2023年に考慮すべきウエディングのトレンドと、避けるべきものをここで一挙ご紹介しよう。まずはトレンドインしたものから。

デイタイムの結婚式がトレンドにイン!

デイタイムの結婚式ならではのハッピー感。リゾートでならなおさらだ。

Photo: Vinuthna Garidipuri

金土日と週末をまたぐ3日間のウエディング・ウィークエンドで最も思い出に残るのはアフターパーティーだ。しかし、挙式、カクテル、ディナー、ダンス、アフターパーティーと8時間もかけてリレーするのはちょっと......という新郎新婦は、朝からのセレモニーでゲストに万全の休憩をさせるのも一案。「午前中からランチタイムに結婚式を行うことにより午後はゆっくり休めるので、夜には全員がパワージャージして再集合。もちろんその夜はエンドレスで盛り上がることができる」と、前出のブロンソン・ヴァン・ウィック。

20世紀初頭、結婚式は午前中に行い、夕方にレセプションを行うのが一般的だった。ジャッキーとジョン・F・ケネディ、ダイアナ妃とチャールズ皇太子、ウィリアム王子とキャサリン妃、皆がそうしていたのだ。午前中のセレモニーと厳選されたランチ、そして休憩の後はダンスとデザートが楽しめるイブニングレセプションを。そうすればカップルは一日中、ユニークなお祝いを楽しむことができる。これはイベントプロデューサーのブライアン・ラファネリのアドバイスだ。

ワイルドなウェルカムパーティー

ナイトクラブのような華やかな演出もトレンド。

Photo: Houses and Parties

アメリカの多くの花嫁は、金曜日と土曜日にゲストをもてなすデスティネーション・ウエディングを開催している。ウェルカムパーティーは、賑やかで、リラックスした雰囲気で行うのがトレンドだ。デスティネーション・ウエディングなら、その土地らしい演出をすることも流行中。

「ビーチサッカーの試合とDJによるバーベキューランチ、壮大なビーチデーなど、日中のイベントにゲストを集めるのはいかにもデスティネーションウェディングの週末らしい催し。あらゆる年齢層のゲストが楽しめると同時に、旅行中のゲストにエンターテインメントを提供することができるのですから」と、専門家のオーガスタ・コール。

「私たちは、ゲストのためのゲーム大会を開催することが多いですね。自然なアイスブレイクになるし、健全な競争を通じてゲストの絆を深めることができます」とは、イベントプランナーのリサ・ボースからのアドバイス。

巨大なケーキとケーキトッパー

これもクラシックブームの影響だろうか?巨大なケーキが帰ってきた! Photo: Getty Images

artakayvazyan

大きな大きなウェディングケーキのトレンドが時を経て復活していることも話題だ。

「結婚式のコンセプトに合わせてケーキをパーソナライズしたり、ウエディングケーキをカスタマイズするためのオプションは無限大に広がっています。私たちのお気に入りは、ケーキトッパーです。ペットを加えたり、シンプルなものにしたりと、楽しみながら取り組んでいます」とプランナーのブライアン・ラファネリは語る。

「昔ながらの伝統的なウェディングケーキを復活させましょう。家宝のケーキトッパーを借りて、『サムシング・ボロー』の要素を加えるのもよいでしょう」と、同じくカリスマプランナーのリサ・ヴォース。

カラフルな演出は引き続きトレンド

グッチのウォールペーパーをカスタムしてウェルカムドリンクのバーに採用。

Photo: Aaron Delesie

「新しいアイデアではありませんが、楽しいのは、そのブームが持続しているということ。カップルはカラフルなウエディングを敬遠するどころか、テキスタイル、イラスト、フラワーコンセプト、カスタムデコレーションモーメント、そしてブライダルファッションを通して、色彩での表現を求めているんです」とプランナーのオーガスタ・コール。

「私のクライアントは、奔放な色彩、ワイルドなパターン、甘美な花々、そして予期せぬ喜びの瞬間が好き。遊び心のあるパレットは、楽しみを与えてくれますから」とレベッカ・ガーデナー。

グレース・ケリーからインスパイアされたブライダルスタイル

1956年の結婚式は、今もなお語り継がれる伝説。Photo: Getty Images

Bettmann

「私たちのお客様は、よりクリーンでタイムレスなブライダルスタイルを選ばれています。花嫁のインスピレーションは、クラシックなブライダルスタイルの代表格であるグレース・ケリーのドレス。また、長めのヴェールも好まれています」と、前出のブライアン・ラファネリ。グレース・ケリーのタイムレスなスタイルが、ナオミ・バイデンの結婚式の後押しもあって本格的にブームに。

さて、続いては残念ながらトレンドからアウトになったエレメントをご紹介しよう。

ウエディングハッシュタグはもう古い

新郎新婦の名前をつけたハッシュタグはそれ自体がトレンドからアウトに。Photo: Getty Images

Tony Anderson

結婚式のハッシュタグは、インスタグラムのフィード投稿のためのもの。今のトレンドはフィード投稿ではなくストーリー投稿が中心のため、このトレンドはもはや古いものに。「なぜならストーリーのハッシュタグは24時間で消えてしまうから」これは、カリスマのブロンソン・ヴァン・ウィックからの指摘だ。

皆がおそろいのブライズメイドドレス

数年前からおそろいドレスは徐々にアウトし、現在は「色のトーンを揃える」などが主流。着たいものを着る、が2023年からのトレンドだ。Photo: Getty Images

Mint Images

「ブライダルパーティーのファッションに自主性を持たせることは、もはや常識となりつつあります。私たちのクライアントは、友人たちのために個性的なカスタムメイドの衣装を作ったりしていますが、皆が一度しか着ないおそろいのドレスをしつらえる必要はない、ということがますます現実的になってきています」とカリスマプランナーのオーガスタ・コール。

「これほど多くの才能あるデザイナーが、美しいプリントや柄のドレスを生み出しているのに、なぜ大切な友人をひとつのシルエットとひとつの生地に限定するのでしょう?最も今っぽい方法は、ドレスコードを与えること。ジュエルトーン、花柄、あるいはメタリックカラーなど。その結果、ブライダルパーティに参加した友人たちは皆、自分たちが参加したことを祝福できるのですから」とジェニファー・ザビンスキーはアドバイス。

花火の演出はもうアウト!

フィナーレでの花火の演出もドラマティックだが……。Photo: Gerry Images

Dieter Hawlan, mail@dieterhawlan.at

「花火はやめましょう。お金を節約して、地球を守ることのほうが大事なのです」とリサ・フォース。サステナブルな観点からのウエディングプランニングは、2023年も続きそうだ。

From: VOGUE.com  Text: Elise Taylor   Adaptation: Mayumi Nakamura

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