BEAUTY / TRENDS

2025年のネイルトレンドをプロが解説。未来感とサステナビリティが融合する新時代が到来

2025年は、ネイルアートがより大胆で未来的、かつサステナブルな方向へと進化する。各国『VOGUE』のカバーを担当するベアトリス・エニ、そしてハリウッドのAリスターたちのレッドカーペットネイルを手がける工藤絵美からのインサイトをもとに、今年注目のトレンドを解説する。

2025年のネイルアートは、クリエイティブで環境にも配慮した新たなステージへ。深みのあるメタリックカラーや、クローム、Y2Kを意識したシェイプ、アシンメトリーなフォルム、抽象的なデザインが、革新的な素材と組み合わさり、エレガントかつ個性的な指先を演出する。ネイルアート好きもプロフェッショナルも、2025年は新たな創造力を発揮できる刺激的な年になるだろう。

1. デザイン
Y2Kリバイバルとアートの融合

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Photo: Courtesy of Emi Kudo

Y2Kスタイルが再び脚光を浴び、グリッターやクロームonクロームのデザインが注目されている。また、幾何学模様や抽象的な自然モチーフ、ホログラフィック効果など、アート性と未来感が融合したデザインが主流に。フリーハンドの描写と装飾パーツを融合させた、奥深いデザインが注目される。

「2025年のネイルアートは、シンプルさから離れ、より芸術的で自由なデザインへと進化。モダンアートやミニマリズムにインスパイアされた複雑な幾何学模様やグラデーション、繊細なライン、透け感を活かしたデザインが主流になります。古代文化や天文学、トライバルアートを現代的にアレンジしたデザインも登場するでしょう。」(ベアトリス・エニ

2. カラー
大胆なメタリックとナチュラルシェードのコントラスト

Photo: Courtesy of Emi Kudo

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2025年のカラーパレットは、鮮やかな色合いと自然なトーンが巧みに組み合わさり、奥行きとニュアンスに満ちている。シルバークロームやコッパー、ローズゴールドなどのメタリックや偏光カラーが広く取り入れられ、ミラ―のような光沢が未来的な印象をプラス。

「立体感のある3Dネイルやネイルジュエリーも好まれ、クロームネイルに同色のネイルジュエリーを合わせるのも大人っぽいネイルアートとして受け入れられるでしょう」(工藤絵美

一方、ミルキーパステルのような柔らかく自然なカラーも引き続き人気だが、より繊細で深みのある色合いへと進化。ピーチやピンクベージュ、ラベンダーなどの上品で控えめなカラーが、ミッドナイトブルーやフォレストグリーン、バーガンディのような濃厚な色合いと対照的に使われ、洗練された印象を演出する。

3. シェイプ
ポインテッドからスクエア&アシンメトリーへ

Photo: Courtesy of Beatrice Eni

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「シェイプはポインテッドなアーモンドから少しずつラウンド、スクエアオフ、スクオーバルなどのY2Kを意識した形に移行していきます。当時と違うのはフィンガーティップより少しだけ長さを出すこと。」(工藤絵美)

「ネイルの形も多様化が進みます。スタイリッシュなロングネイルやスティレット(尖った形)の人気は引き続き継続しますが、オーバルやスクエアなど丸みを帯びたショートネイルも、実用的でタイムレスな魅力で支持されるでしょう」(ベアトリス・エニ)

さらに、左右非対称のデザインや爪ごとに形を変えるアシンメトリーネイルもトレンドに。彫刻のような立体感やユニークなフォルムが、手元に現代的なニュアンスを与える。

4. 素材&技術
サステナビリティとイノベーション

サステナブル志向が高まり、オーガニックポリッシュや爪に優しいビルダージェルが注目されている。さらに、半貴石や木片などのナチュラル素材、キャッツアイネイルや光で色が変わる技術など、革新的な素材とテクノロジーが融合したデザインが脚光を浴びる予感。マニキュリスト(MANICURIST)、キュア バザー(KURE BAZAAR)、ネイルベリー(NAILBERRY)といったブランドは、爪に優しく革新的なデザインと洗練された多彩なカラーを展開している。

Text: Makiko Yoshida Editor: Rieko Kosai