2025年春夏トレンドの“Shades of GREEN”
ここ数年、オリーブやボトルグリーンといったグリーンカラーが注目を集めている。絶対的定番のブラックに取って代わる存在となるのか?そんな憶測が飛び交うなか、2025年春夏コレクションでは、多くのブランドが力強い“グリーン”のルックを打ち出した。この流行の背景には、ピンタレストが2025年のトレンドとして予測した「テラ・フューチュラ」の影響があるのかもしれない。環境意識と未来的なデザインが交差するこのキーワードが、サステナブルなファッションの進化を後押ししているのは明らか。だが、理由はともあれ、この春夏に買うべきトレンドカラーであることは間違い。ランウェイで特に目を惹いたのは、グリーンの4つの異なるシェード。ここでは、それぞれのスタイリング方法と、知っておくべきランウェイルックを紹介する。
1.ボトルグリーン:クラシックに溶け込むモードな深緑
ブラックと同じくらいシックでありながら、ひと味違う魅力を持つボトルグリーンは、この春のトレンドカラー。特に、構築的なブレザーやコートなどのクラシックなアイテムに取り入れると、洗練された印象に。アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)のランウェイでは、クロコダイルの型押しジャケットが登場。レザーバッグなどのアクセサリーにも最適なこのカラーパレットは、デニムとの相性が抜群。もちろん、ブラックのベーシックなアイテムと組み合わせてもスタイリッシュに決まる。
2. ピスタチオグリーン:軽やかに纏う、旬のペールカラー
2025年春夏のランウェイで最も目を引いたカラーのひとつが、ピスタチオグリーン。優しいトーンのこのカラーは、春らしい爽やかさを纏いながら、どこかモダンな洗練さも感じさせるのが魅力。トレンドセッターであるミュウミュウ(MIU MIU)は、ネイビーやカーキブラウン、ホワイトとの絶妙なカラーブロッキングで、ピスタチオグリーンを都会的な印象に。ミニ丈のボトムを合わせ、軽やかさとこなれ感を同時に演出した。
このカラーは、今季のトレンドカラーであるイエローの代わりとしても活躍。シンプルなホワイトTシャツやボリューミーなシルエットのパンツと合わせれば、リラックス感のある洗練されたルックに。小物で取り入れるなら、レザーやキャンバス素材のバッグ、ストラップサンダルなどでアクティブなムードを纏うのもおすすめだ。
3. オリーブグリーン:エフォートレスに映えるミリタリーシック
リサーチプラットフォーム「Tagwalk」が昨年発表したように、オリーブグリーンは2024-2025年秋冬コレクションを席巻。その勢いは、春夏シーズンに突入しても衰え知らずだ。落ち着いたカーキ系のトーンは、デイリーに馴染みながらも洗練されたムードを演出してくれる。狙うべきは、パンツやジャケットなどのマスキュリンなアイテム。バーバリー(BURBERRY)の最新コレクションに登場したカーゴパンツのように、サファリテイストをモードに昇華して、都会的なミリタリースタイルを楽しんで。
4. エメラルドグリーン:ドラマティックに煌めく魔法のカラー
魅惑的で、『ウィキッド』を彷彿とさせる鮮烈なエメラルドグリーンが、この春の本命カラーに浮上。今季はアクセントではなく、ルックの主役として大胆に取り入れるのが正解だ。その最たる例は、ヴィクトリア ベッカム(VICTORIA BECKHAM)のランウェイにジジ・ハディッドが纏い登場した、90年代ムード漂うスリップドレス。エフォートレスでありながら、ひと目で心を奪うこのグリーンが、一枚で存在感を放ち、視線を引きつける。
Text: Alexandre Marain Adaptation: Saori Yoshida
From: VOGUE.FR
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