BEAUTY / TRENDS

血色感がアップするチーク、2大トレンドを解説【2025年春夏メイクトレンド】

「大胆なディープカラー」と「目の直下型」、ふたつのトレンドで手に入る透明感と血色感。プロがそのコツを案内する。

1. ディープカラーまぶしチーク

コート ¥451,000(参考価格)/GIVENCHY(ジバンシィ ジャパン) ボディスーツ 参考商品 /FETICO (ザ・ウォール ショールーム)

よくファッションラバーたちから聞こえてくるのが、チークそもそもの“可愛い”イメージ。血色感は欲しいけれどスタイルが崩れてしまうという理由で、ノーチークを選択する人も少なくない。そのことについて、メイクアップ・アーティストのKANAKO YOSHIDAさんはこう話す。

2025年春夏のDRIES VAN NOTEN(ドリス ヴァン ノッテン)より。 Photo: REX / AFLO

Gonzalez Alain-Gil/ABACA/Shutterstock

それはきっと、頰に独立してピンク色が置かれているからだと思います。まず最初にベージュチークを目まわりにふわっと仕込み、マチュアなムードを差した上で頰に血色カラーを軽くオーバーラップするようにのせてみて。影のニュアンスと繋げることで、その人らしさから浮かない仕上がりになります。さらに、より自然に仕上げるならピンクやコーラルといった色よりも、人間の持つ血色感に近い赤やボルドーといったカラーをセレクトするのも有効です

〈左〉ライトなベージュカラーがくすみや色ムラ等の肌ノイズを払拭。 EST ジェリオロジー プライマー B 25ml SPF50+・PA+++ ¥4,950 (編集部調べ/花王 〈右〉シルキーなテクスチャーで、単色でも混ぜても。HDスキン ブラッシュ&グロウパレット ¥14,850(限定発売中)/メイクアップフォーエバー

また、グラデーションに溶け合うチークをにごりなく発色させるため、トーンアップする下地で肌を整えるプロセスも効果的とのこと。その上で、目をつむって指やブラシで目尻側にササッとベージュチークをなじませ、脱・可愛い頰を目指したい。

2.アイ直下型チーク

Victor VIRGILE

目の下にじんわりと広がる、言わば地雷系 チークがモードに昇華中だ。ずばりK-POP カルチャーがその火付け役となっているが、一過性ではなく、一つのスタンダードな入れ方として定着する兆しを見せている。

〈左〉リキッドが頰に溶け込み、フォギーな薄膜を形成。ザ リキッドブラッシュ フォギー 008 ¥3,740/アディクション ビューティ 〈中〉レッドの偏光パールが潜んだチークと、ハイライトが入ったコーラルカラーのデュオ。ミネラルプレストチーク シェリー コーラル SPF20・PA++ ¥4,180/エトヴォス 〈右〉美容成分を88%配合し、毛穴カバーとケア効果を同時に実現。ピュア キャンバス プライマー ブラーリング N 30ml ¥5,610/ローラ メルシエ ジャパン

しかし、若者のトレンド!?と、今ひとつ手を出せずにいる現状も。「このチークを再現する際に大事なのは、色選びとブレンドする範囲。目の下はクマがあるため、くすんだカラーをのせると余計に目立たせてしまうことに。彩度の高いハツラツとした色を選び、うっすらと下に向かって消えるように広げることで、血色感と透明感が高まります」(KANAKOさん)

コート ¥451,000(参考価格) 左手に持ったニット ¥492,800/ともにGIVENCHY(ジバンシィ ジャパン) ボディスーツ 参考商品 タイツ ¥30,800/ともにFETICO(ザ・ウォール ショールーム) シューズ 右手に持ったウェア/すべてスタイリスト私物

目の下とはいえ、どこから入れるかも悩ましいところ。「目の下ギリギリからではなく、涙袋を空けた位置から開始。パウダーの場合はブラシで優しく何度もバッフィング=磨くようにぼかし広げることがカギ。リキッドタイプも指やスポンジで同様に薄膜に調整を」。のせる面積がやや広く顔の中心でもあり、事前にポアレス下地で肌をスムースに整えておくこともお忘れなく。

Text: Kazuko Moriyama Photo(model): Kodai Ikemitsu Makeup: Kanako Yoshida Hair: Kotaro Model: Hong Editor: Toru Mitani

話を聞いたのは……
KANAKO YOSHIDA 吉田佳奈子。メイクアップ・アーティスト。2008年に渡英し、渡仏を経て2012年に帰国するも、2017年に再びフランスへ。メイクアップ・アーティストのルチア・ピカのファーストアシスタントとして活動した後、パリを拠点に国内外で幅広く活躍する。@canakoxx

問い合わせ先/アディクション ビューティ 0120-586-683
エトヴォス 0120-0477-80
花王 0120-165-691
ザ・ウォール ショールーム 050-3802-5577
ジバンシィ ジャパン 0120-218-025
メイクアップフォーエバー 03-5212-3300
ローラ メルシエ ジャパン 0120-343-432

※『VOGUE JAPAN』2025年3月号「ブラッシュ・オン・クラッシュ。チークに焦がれて」転載記事。

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