1. ディープカラーまぶしチーク
よくファッションラバーたちから聞こえてくるのが、チークそもそもの“可愛い”イメージ。血色感は欲しいけれどスタイルが崩れてしまうという理由で、ノーチークを選択する人も少なくない。そのことについて、メイクアップ・アーティストのKANAKO YOSHIDAさんはこう話す。
「それはきっと、頰に独立してピンク色が置かれているからだと思います。まず最初にベージュチークを目まわりにふわっと仕込み、マチュアなムードを差した上で頰に血色カラーを軽くオーバーラップするようにのせてみて。影のニュアンスと繋げることで、その人らしさから浮かない仕上がりになります。さらに、より自然に仕上げるならピンクやコーラルといった色よりも、人間の持つ血色感に近い赤やボルドーといったカラーをセレクトするのも有効です」
しかし、若者のトレンド!?と、今ひとつ手を出せずにいる現状も。「このチークを再現する際に大事なのは、色選びとブレンドする範囲。目の下はクマがあるため、くすんだカラーをのせると余計に目立たせてしまうことに。彩度の高いハツラツとした色を選び、うっすらと下に向かって消えるように広げることで、血色感と透明感が高まります」(KANAKOさん)
目の下とはいえ、どこから入れるかも悩ましいところ。「目の下ギリギリからではなく、涙袋を空けた位置から開始。パウダーの場合はブラシで優しく何度もバッフィング=磨くようにぼかし広げることがカギ。リキッドタイプも指やスポンジで同様に薄膜に調整を」。のせる面積がやや広く顔の中心でもあり、事前にポアレス下地で肌をスムースに整えておくこともお忘れなく。
Text: Kazuko Moriyama Photo(model): Kodai Ikemitsu Makeup: Kanako Yoshida Hair: Kotaro Model: Hong Editor: Toru Mitani
話を聞いたのは……
KANAKO YOSHIDA 吉田佳奈子。メイクアップ・アーティスト。2008年に渡英し、渡仏を経て2012年に帰国するも、2017年に再びフランスへ。メイクアップ・アーティストのルチア・ピカのファーストアシスタントとして活動した後、パリを拠点に国内外で幅広く活躍する。@canakoxx
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※『VOGUE JAPAN』2025年3月号「ブラッシュ・オン・クラッシュ。チークに焦がれて」転載記事。
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