さくら色ネイルを最大限楽しむための3つのTIPS
淡いピンクの“さくら色ネイル”は手肌になじみ、指先がきれいに見える色。TPOを選ばず、いい意味で無難な色であるからこそ、塗り方ひとつで印象が変わることも。春らしく気持ちまでワクワクするような、さくら色の魅力を引き出す塗り方をネイルサロン「ネイディーン ネイルズ」を主宰するネイル・アーティストの高野尚子さんに教えてもらった。
TIPS1 ぷるんと感を損なう甘皮まわりの凸凹をケア
「さくら色ネイルは、ぷるんと感を出すことがすごく重要」だという高野さん。そのためには、素爪のケアを忘れずに。「甘皮のまわりに薄い膜(ルースキューティクル)がついていたりしてマニキュアの輪郭がガタガタすると、うるうる感やぷるんと感が出なくなる。キューティクルリムーバーなどで爪の周辺の凸凹をケアしておけば、仕上がりが格段に違ってきます」
TIPS2 ベースもカラーも二度塗りでぷるんと感を演出
淡いトーンのさくら色を美しく発色させるためには、ベースコートがマスト。「さくら色ネイルの場合、ベースコートは二度塗りが基本。乳白系ベースのあとに、透明系ベースを重ね塗りするのがベストです。爪がフラットな人は特に、ベースを二度塗りすることで爪にアーチができて奥行きも出ます」。ベースでぶるんと感を仕込んだら、カラー&仕上げに。「カラーも二度塗りを。一度塗りで仕上げるより、塗りムラが目立たなくなります。最後にジェル感のあるトップコートを厚めに塗って、ガラスコートしたような仕上がりに」
TIPS3 品よくアートを楽しめるのも“さくら色”の魅力
さくら色はどちらかというと控えめなカラーだけど、だからこそ品よく、さり気なくアートを楽しむことができる。「マットとツヤといった質感の異なるさくら色でフレンチネイルにしたり、さくら色を3色くらい使って指ごとに色を変えるマルチカラーデザインもおすすめ。乳白系や偏光系のさくら色をあえてラフにランダムに塗って、ポイント使いするのもいいですね」。色に品があるから、遊びのある塗り方をしても様になるのが、さくら色ならでは。
質感やきらめきなど、個性豊かな“さくら色ネイル”カタログ:
「普段はピンク系を塗らない人も、春はピンクのネイルカラーを選ぶことが多い」と高野さん。指先から春を感じる“さくら色ネイル”はその筆頭。ピンクの濃度や質感もさまざまな中から、いまの気分にぴったりのものを選んで。
シャネル 舞い散る花びらを想わせる可憐なピンク
鮮やかな発色と艶やかな仕上がりに定評のあるシャネルのヴェルニからは、ちょっぴり甘めのミルキーなピンクをピックアップ。「111」はほのかにピンクを感じる乳白系、「175」はパステルトーンのクリーミーなピンク。どちらも指先を品よく彩ってくれる。
エレガンス ラズル 色と輝きで魅せるモダンな一色
微細なグリッターや偏光パールをたっぷり含んだシアーなピンクで、見る角度や動きによってピンクやゴールド系に発色が変化。塗り重ねるごとに人目を奪うエッジィな輝きやピンクの濃度がアップして、さくら色ネイルをより今っぽく楽しめる。
クリスチャン ルブタン 手肌に溶け込む甘めのヌード系
スキントーンに限りなく近いヌーディカラーに、淡いピンクをひとつまみプラスしたような色。肌なじみがいいだけでなく、ピンクニュアンスがさり気なく血色感を添えてくれるから、手肌をくすませないのもポイント。手指が長く、美しく見える仕上がりに。
ヒンス 花見の風景から着想を得たペタルカラー
ブランド初の日本限定コレクション「HANAMI COLLECTION」の一品で、その名のとおり花見にインスパイアされたカラー。ピンク&ゴールド&ブルーのパールを散りばめたクリアなピンクは、桜の花びらの繊細なきらめきをイメージさせる。
サリーハンセン 花びらみたいなベルベットタッチ
桜の花を想わせるピュアなベビーピンクの色合いはもちろんのこと、仕上がりの質感も魅力。塗った直後のツヤ感から、乾くとマットに変化してベルベットタッチに。花びらにも通じるふんわりとした質感と色、どちらも楽しめる。フレンチネイルにもおすすめ。
ディオール ひとひねりありのモードなさくら色
ファッションとネイルカラーのマッチングを提案してきたディオール ヴェルニにもさくら色が。細かなシルバーラメを含んだ「268」は、指先が動くごとに表情を変えポップな雰囲気に。ベージュのニュアンスを感じる「100」はさくら色をシックに取り入れたい人におすすめ。
Photos: Miwako Suzuki at CLIMBERS Text: Chiho Ejiri Editor: Rieko Kosai
