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40代からの結婚をハッピーにする、知っておきたい3つのルール 【ヴォーグなお悩み外来】

日本では男女ともに初婚年齢が上昇し、40代・50代以降に初婚を迎える人も少なくない。ようやく結婚が決まり幸せだけれど、長い独身生活を謳歌してきた分、本当に結婚生活がうまくいくのか心配……。このような、晩婚ならではの結婚前の不安に対して、夫婦問題研究家でパートナーシップアドバイザーの岡野あつこさんが質問にダイレクトにアンサー。

Q1.同世代の友人が結婚生活に不満を抱えていたり、離婚しています。その様子を見ていると、結婚へのモチベーションが薄れてきました

結婚とはハードル走。乗り越えることの連続と知る

A.「年を重ねてもラブラブな夫婦の話を直接聞くのが、おすすめ。親でもいいですし、友人のお父さんお母さんでもいいと思います。そして、結婚の素晴らしさやどんな風に夫婦の試練を乗り越えてきたのかコツを聞くのです。

私が結婚相談所を始めたばかりのとき、おそらく80歳を過ぎていた大家さん夫婦が、いつも一緒に散歩したりなどとても仲良しでした。あまりにも素敵なので夫婦円満のコツを伺うと、夫は「何でも謝ること」、妻は「それを許すこと」っておっしゃって。その時、本当にそうだなと納得しました。悪いと思ったら謝り、謝られたら許すというのは、人間関係の基本であり大事ですよね。この二人の話は、今でも相談者に伝えることが多いです。

何歳になっても、マリッジブルーを感じるのは当然のこと。今までとは違う新しい生活に入るのだから、ある程度不安は感じるものです。私が初めて結婚したのは20代でしたが、マリッジブルーを感じ、「籍を入れるところまでいったら諦めるしかない」と自分に言い聞かせて不安を解消していきました。「大好きなこの人との結婚は、私にとって幸せで間違いない」と、気持ちを高めました。

愛の力で不安を乗り越えてください。ただ、ひとつ不安を乗り越えて、「ああ安心」と思ってはいけません。結婚は乗り越えることの連続。ハードル走みたいなものであるのは確かです」

Q2.結婚によって、時間やお金の自由が奪われるのではないかという不安が……

"大切にしている・されている"という実感を共有

A.「まずは、一緒に楽しく過ごす方法を見つけることが大切です。そうすれば、「自由が奪われる」という否定的な感情は、自然と薄れていくでしょう。

私の経験から、多くのカップルは、恋愛感情が5年ほどで薄れるのが一般的。しかし、お互いを必要とし、"大切にしている・されている"という実感が共有されていれば、ひとりで過ごすよりも、夫婦として一緒にいる時間の方が楽しいと感じられるはずです。

ただし、相手に「一緒に楽しく過ごす方法を話し合いたい」と、ストレートに言ってしまうのはNG。特に女性は不安になると話し合おうとするのですが、相手にとっては、強制された話し合いは負担でしかなく、逃げたくなります。話し合いを強いるのではなくリクエストという形で、「もっと二人で週末に出かけるために一緒にーーーを始めない?」などと、前向きなテンションで伝える工夫が大切。

ば伝えないで我慢しても夫婦関係は改善しません。でもかといって気持ちをぶつけられても相手はバリアを張るだけ。自分の気持ちや要望を伝える工夫を心がけましょう」

Q3.私も相手も年齢的に子どもを持つことが難しく、「もう少し早く結婚していたら」と後悔することも

子どもがいないことのメリットをリストアップ

A.「まずは、子育てに苦労している方々の話を聞いてみてください。子どもが小さいうちはかわいいけれど、ある程度大きくなると学校に呼び出されたり、攻撃的な言葉を言われたりして大変だ、という声は実際によく耳にします。

次に、子どもがいないことのメリットをリストアップしてみましょう。例えば、時間やお金を自分のために使えることや、夫婦二人でゆったりと過ごせるなど、さまざまな利点があるはず。

「もう少し早く結婚していたら子どもを持てたかもしれない」といった一つの視点だけにとらわれると、気持ちが重くなりがちですが、あえてその逆の見方を取り入れることで、心が軽くなると思います」

話を聞いたのは……

岡野あつこ⚫️夫婦問題研究家、パートナーシップアドバイザー。自らの経験をもとに、91年に夫婦相談室を設立。 4万件以上の恋愛、結婚、離婚、再婚相談を受け、数多くの夫婦問題を解決に導く。NPO法人日本家族問題相談連盟理事長。公認心理師。目白短期大学非常勤講師 。All About「離婚」ガイド。Youtube岡野あつこチャンネル更新中。

Text:Kyoko Takahashi Editor:Kyoko Muramatsu, Yuna Shibata

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