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イリーナ・シェイクに密着、メット・ガラに向けたゲット・レディの様子を独占公開

5月1日(NY現地時間)に開催されたメットガラ(MET GALA)。カール・ラガーフェルドへの追悼をテーマにした本年度、イリーナ・シェイクが選んだのは、なんとあの日本人デザイナーによるアーカイブ作品。ヴォーグ ジャパンのために撮り下ろしたプライベート動画とともに、ゲット・レディの様子をお届けする。

5月1日(NY現地時間)に開催されたメットガラ(MET GALA)。今年はカール・ラガーフェルドへの追悼がテーマになっており、例年に比べ、ブラック&ホワイトのシックな装いが目を引いた。

イリーナ・シェイクが今年のレッドカーペットに選んだのは、なんとあの日本人デザイナーによるアーカイブ作品。今回、ヴォーグ ジャパンのためにゲット・レディの様子を動画で撮影してきてくれた。

カールとの初対面は、あるパーティーで

John Shearer

「初めてカールに出会った時のことを今でも覚えています。当時フランス版『VOGUE』編集長であった、カリーヌ・ロワトフェルドとパーティーにいたときのことです。緊張のあまり身じろぐ私を気遣い、優しく話しかけてくれたのが印象的でした」。

メット・ガラで選んだのは、ヨウジヤマモトのヘリテージピース

カールの人柄を一言で「レジェンド」と表現し、彼のクリエイションを「タイムレスシック、女性を最もコンフィデント(自信がある)にしてくれる洋風」と語るイリーナ。今回のメット・ガラでは「je ne sais quoi(フランス語で、言葉で言い表せないオーラ)」をコンセプトに、ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)のアーカイブルックを着用した。

「私の友人に何を着用しようか相談したところ、ヨウジヤマモトが良いんじゃないかとアドバイスをくれました。早速ヨウジヤマモトのチームに連絡し、アーカイブを見せてもらい、このドレスに決めました。1998年春夏コレクションで発表されたもので、パリジャンシックを見事に表現したもの。ヨウジヤマモトらしくもあり、同時にカールへのトリビュートのメッセージも込めています」。

フラットシューズとダイヤモンドで、エフォートレスなスタイルが完成

シンプルでありながら、巧みなファブリック使いとシルエットが、極めてヨウジヤマモトらしい作品。タイムレスな美しさを引き立てるべく、足下はフラットシューズでエフォートレスに仕上げた。

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デコルテに輝くのは、NYを拠点にするアナ コーリ(ANA KHOURI)のネックレス。カール・ラガーフェルドのアイコニックなチェーンベルトをイメージし、大粒のペアシェイプのダイヤモンドを5石配したこの作品は、イリーナとアナの対話のもと制作されたもので、合計65カラットのダイヤモンドが用いられた。

Text: Shunsuke Okabe