何度も訪れたい、ロエベの魅力が凝縮したエキシビション
ロエベ(LOEWE)が手仕事の美しさとブランドの歴史を称える大型展覧会「ロエベ クラフテッド・ワールド展 クラフトが紡ぐ世界」が、いよいよ3月29日(土)より開催される。3月27日に行われたメディア関係者向けのプレスプレビューの様子を早速レポート。本展は2024年に上海で初開催され、世界を巡回する展覧会だ。スペインの伝統や革新、クラフトマンシップを軸に、ロエベのクリエイションの軌跡を辿る貴重な機会。足を運ばないと後悔する、見どころ満載の展示を駆け足でお届け!
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ピンクのネオンが輝く電光掲示板がお出迎え
本展覧会は1,300平方メートルにわたり、全7つのテーマに分かれた部屋の数々に展示されている。第一の部屋では、ブランドの核となるアトリエで使用されていた貴重な道具などのディスプレイでスタート。
カッターや丸のみ、溝きり、大槌など、ここに展示されているのは1846年の創業当時、職人たちが財布、パスケースなどの革小物を作り始めた頃に使われていたものと近い形をしているそうだ。
赤いレザーコートは1970年代に発表された貴重なピース
1965年、ロエベはマドリードでブランド初のレディ トゥ ウェア コレクションを発表。この赤いレザーコートは、1970年代に発表された上質なナパラムレザーを用いたもの。スペインの情熱を象徴するラッキーレッドは、今見ても色褪せないグラマラスな魅力を放っている。
アイコンバッグを生み出すための工程を再現
展示順に進んでいくと、カラフルな革がディスプレイされた部屋に到着。ここでは、直接レザーに触れて生地のテクスチャーを感じることができる。様々な質感や艶を放つレザーは見応えあり。
ご存知の通り、「パズルバッグ」はジョナサンが初めて手がけた不朽の名作。2015年春夏メンズコレクションでデビューしたが、誕生から10年が経っても色褪せるどころか更なる進化を遂げ、折り紙のように折り畳める「パズルトート」もすでにアイコン化している。上記の映像に映る壁のグラフィックは、、「パズルバッグ」に必要な革のパーツ。まさに、パズルを組み合わせるように精密に形どられたレザーが縫い合わさってバッグとなる様子を見ることができる。
ここでしか見られない!レザーの耐久性検査の様子
ロエベのアトリエで作られるすべてのものは、何世代にもわたって使うことができるようにデザインされている。したがって、あらゆるデザインはその最後の段階として、いくつもの厳しい検査を経て店頭に並べられる。ここではレザースワッチの色や摩擦に対する耐久性をチェックする摩擦検査や、レザーを何度も伸ばして耐久をチェックする屈曲検査の様子などを見ることができる。
リアーナ、ビヨンセが着用した本物の衣装を展示
どの展示も興奮するものばかりだが、リアーナが2023年のスーパーボウル ハーフタイムショーで着用したレッドスーツ、ビヨンセが自身のルネッサンス・ワールド・ツアーで着用したボディスーツ、そして2024年のメットガラでテイラー・ラッセルが纏った自然界や生物の仕組みから着想を得た立体ルックを拝めるのが嬉しい!
スペインへようこそ
「WELCOME TO SPAIN」というネオンライトに案内されて部屋に入ると、ロエベの母国のユニークな風景や伝統的なクラフトとそれらを着想源にしたデザインに触れることができる。海へ潜るかのような展示では、「パウラズイビザ」コレクションから生まれた海のいきものたちの姿が。ファンタジーに溢れた展示は大人も子供も楽しめそう。
ジョナサン・アンダーソンが10年間にわたって取り組んだ、限界なきファッション
全ての展示の中で、最も圧巻だったのがクリエイティブ ディレクターとしての10年の在籍期間で、ジョナサンがブランドのウェアに革命を起こした54のルックだ。精密なクラフトマンシップ、彫刻的なフォルム、遊び心あふれるトロンプルイユ(だまし絵)効果を施したものなど、どれも忘れられないものばかり。ずっと見ていられるほど楽しくて、胸が熱くなる。これらを目にすると、会期中に「もう一度足を運ばなければ」という気持ちになった。
高さ2mに巨大化した「ハウルの動く城 バッグ」
本展において、ロエベとスタジオジブリが生み出した名作に触れたいという人は多いはず。「城の部屋」と名付けられた展示では、高さ2mに巨大化した「ハウルの動く城 バッグ」がお出迎え。こちらは本展のために製作されたもので、元のバッグはスタジオジブリの名作にインスパイアされたロエベの2023年のカプセルコレクションのためにデザインされたもの。「ハンモック」のパネル、「フラメンコクラッチ」の波打つディテール、「ゴヤ」の内ポケットに加え、ミニチュアサイズの「アマソナ」やブレスレットポーチまで、誰もがまるで魔法にかかったかのように魅了されるはず!
愛らしいステッカーが貼られた壁も楽しさが満載
展示会場の壁にも楽しい仕掛けが。白い壁にペタペタと貼られた様々なステッカーは、入場者が自由に貼ることができるそうだ。キノコやハイビスカスなど、ポップでカラフルなデザインに心が躍る。
最後はショップでお気に入りアイテムをゲット
最後は、展覧会場に併設したショップでここでしかゲットできないアイテムをチェックしよう。こちらで税抜4万円以上の買い物をすると、ノベルティのトートバッグがゲットできる。数に限りがあるためお早めに。
ここで紹介した展示内容はごく一部。ロエベとジョナサン・アンダーソンが紡いだ世界観は見応えたっぷりで、一度の訪問では物足りないくらいだ。入場には公式LINEでの事前予約が必須となるので、詳しくは公式の情報をチェックして。
ロエベ クラフテッド・ワールド展 クラフトが紡ぐ世界
場所/東京都渋⾕区神宮前6-35-6
(JR山手線「原宿」駅徒歩2分、東京メトロ千代田線・副都心線「明治神宮前」駅直結)
会期/2025年3月29日(土) - 5月11日(日)9:00 - 20:00(最終入場時間 19:00)
入場料/無料(予約制)
LINEによるチケット予約 https://liff.line.me/1572811923-DLbqnmWq
