BEAUTY / WELLNESS

40代の結婚生活でセックスレスにならないための3つのルール【ヴォーグなお悩み外来】

夫婦問題研究家でパートナーシップアドバイザーの​​岡野あつこさんが、日本の多くのカップルが直面しているセックスレスの予防法をアンサー。これからパートナーシップを築く予定の人や、関係性を長く続けてマンネリを感じている人への具体的な対応策をチェック。

Q1.私は40代、相手は50代。体力や性欲がないため、すぐにセックスレスにならないか心配に。予防策は?

週末のセックスに向けて平日から気持ちを高める

A.「まず、起きていないことを心配しても仕方ありません。ただ、日本のカップルの多くがセックスレスと言う現状があるので、確かに不安ですよね。対策としては、とにかく飽きないように工夫すること。

どうしても二人の関係が長くなると、セックスがマンネリ化して飽きてしまうというケースが多いです。場所を変えたりラブトイを使ってみる、下着を素敵にしてみるなど、変化を加えるのが大切。女性は、夫とのセックスを「楽しいもの」と考えるよう、自分の脳をハックすることも重要。どんなに体に触れられても、「セックスをしたい」「セックスは楽しいもの」と思えていないと、体は反応しないものです。

もし週末にセックスをすることが多いのであれば、平日から官能的な小説や映画の美しいセックスシーンを見ることで、イメージを膨らませ、徐々に気持ちを高めていくのも一つの方法。「セックスは素晴らしいもの」「今晩は夫とのセックスを楽しもう」と、積極的に自分を洗脳するような意識を持つことが大切だと思います。旅行を楽しむのと同じように、セックスも時折楽しむ素晴らしいイベントだと捉えるくらいが、ちょうど良いのです」

Q2.何歳になっても、夫婦間のセックスは必要?

セックスも愛情も維持するには創意工夫を

A.「セックスレスに双方が納得していれば、それは問題ありません。しかし、どちらかが我慢して「セックスをしたいのに相手が拒否してできない」という状況が続けば、離婚の危機にもなりかねません。実際、離婚相談でよく聞かれる理由の一つがセックスレス。「もう10年もセックスしていません。そして夫に浮気されました」というケースが非常に多いのです。

ご相談者の方は今、パートナーとのセックスを楽しんでいらっしゃるのですよね。それなら、今後も同じ相手とのセックスをどう充実させていくかを考えてみてください。「セックスを楽しもう」「どうやったらもっと親密になれるか」と積極的に考えられる人は、関係が長続きすると思います。セックスに限らず、お互いに愛情を持ち続けるためには努力が必要。何の努力もせずに「そのままの私をずっと愛して」という態度では、やがて相手の気持ちは離れていってしまいます」

Q3.長い関係性で恋愛感情が薄れてこない?

尊敬する気持ちを保ち続けよう

A.「若い夫婦の場合、「好き」という恋愛感情が優先されることが多く、お互いを「尊敬する」という感情はまだ芽生えにくいように思います。

しかし、ある程度年齢を重ねると、人として成長し、自然とお互いに尊敬の気持ちが生まれてくるものです。尊敬し合うカップルって、とても素敵だと思いませんか?もちろん、二人が互いに尊敬の念を持つことが理想ですが、片方だけでもその気持ちを持っていれば、相手は尊敬されていることを感じ、コミュニケーションがうまくいくことが多いです。昔は「夫は手のひらの上で転がせ」とか「ヨイショしておだてればいい」といった夫婦円満のアドバイスがありました。しかし、今は“本物の時代”。心の中で「バカな旦那だ」と思っていれば、いくら口で褒めてもその気持ちは伝わってしまいます。特に、年齢を重ねて人生経験を積んでいくと、相手の本心がよりよく分かるようになりますよね。

晩婚の魅力とも言えるお互いを尊敬する気持ちを、ぜひ育んでください。尊敬するには、相手のいいところを一つでも多く発見して認めて、そしてきちんと伝えることが大切です」

話を聞いたのは……

岡野あつこ⚫️夫婦問題研究家、パートナーシップアドバイザー。自らの経験をもとに、91年に夫婦相談室を設立。 4万件以上の恋愛、結婚、離婚、再婚相談を受け、数多くの夫婦問題を解決に導く。NPO法人日本家族問題相談連盟理事長。公認心理師。目白短期大学非常勤講師 。All About「離婚」ガイド。Youtube岡野あつこチャンネル更新中。

Text:Kyoko Takahashi Editor:Kyoko Muramatsu, Yuna Shibata

READ MORE