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マドンナ、グラミー賞での容姿を非難する声に反論「エイジズムでミソジニー」

マドンナグラミー賞で見せた容姿を非難する声に対し、「世界は45歳を越えた女性を拒否している」と反論した。
Photo: Kevin Mazur/Getty Images

2月5日(現地時間)に開催された第65回グラミー賞の授賞式にサプライズで登場し、サム・スミスキム・ペトラスのパフォーマンスを紹介するプレゼンターを務めたマドンナ。「この場を借りて、全ての反逆者たちに感謝したい。新しい道を切り開き、非難に耐えた人たち。トラブルメイカーのみんな、恐れを知らぬ大胆さは必ず気づかれる。あなたは見られているし、声は届いている。そして何よりも、あなたは評価されている」と力強いメッセージを送った。

だが、注目を集めたのはスピーチの内容よりも、アーチ状の細眉にぷっくりとした唇でステージに現れた彼女自身の姿だった。マドンナは2月7日(現地時間)にインスタグラムを更新し、グラミー賞でサム・スミスやカーディ・B、DOPEYらと撮影した動画を投稿。

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「グラミーでキム・ペトラスとサム・スミスを紹介したのは、とても名誉なことでした。最後の賞、最優秀アルバム賞のプレゼンターを希望していましたが、グラミー史上初めてトランスジェンダー女性が行うパフォーマンスを紹介する方が、もっと重要だと思いました。何より彼女はグラミーを獲得したんです!」「多くの人が、サムやキムのような恐れを知らぬアーティストたちへの感謝を述べた私のスピーチではなく、私のクローズアップ写真を話題にしています。広報カメラマンが望遠レンズで撮影したもので、あれは誰の顔であろうと歪ませます!!!」

「私は再び、エイジズム(年齢差別)とミソジニー(女性蔑視)の不快な炎に包まれました。それは世界中にはびこるものです。世界は45歳を越えた女性を拒否し、強い意思を持って懸命に働き、大胆であり続ける女性がいたら、罰せねばならないという気持ちにさせます」「私はこれまでクリエイティブ上の決断や自分の見た目、服装について、謝罪したことはありませんし、これからもしません。キャリアの初期から、メディアに貶められてきましたが、これは試練であり、私の背後に控えるすべての女性が今後もっと生きやすくなるように、喜んでこれに挑むつもりです。ビヨンセの歌詞にあるように、“私の魂は壊せません”」

こう高らかに宣言を綴ったマドンナは、次のように締めくくっている。「これからも破壊を続け、限界に挑戦し、父権社会に挑んでいくことを楽しみにしています。なにより、人生を楽しみます。ビッチたち、ひれ伏しなさい!」

Text: Tae Terai