アースショット賞の授賞式に参加するため、2014年以来8年ぶりにアメリカをキャサリン妃とともに訪問していたウィリアム皇太子。12月2日(現地時間)、ジョン・F・ケネディ図書館&博物館にて、アメリカのジョー・バイデン大統領と面会し、今年9月に亡くなったエリザベス女王の葬儀への参列に感謝を述べ、女王の思い出を語りあったという。
ケンジントン宮殿の発表によると、この会談は「温かで友好的な、中身のある話し合い」となったそうだ。大統領は、環境にフォーカスしたアースショット賞について耳を傾け、皇太子は同賞に寄せる世界的かつ長期的な展望を共有したそうだ。2人は30分ほど共に過ごし、冷え込むボストンでスーツ姿のウィリアム皇太子にバイデン大統領が「コートはどうしました?」と声をかけるシーンもあったという。その後、皇太子はジョン・F・ケネディ大統領の娘で、駐日大使も務めたキャロライン・ケネディ駐豪大使の案内で館内を見学した。
アースショット賞は、ウィリアム皇太子がイギリスの動物学者デイヴィッド・アッテンボローとともに立ち上げたもので、ジョン・F・ケネディ元大統領のムーンショットにインスパイアされ命名された。第2回となる今年の授賞式はボストンで行われ、「自然の回復と保護」「空気の浄化」「海洋の回復」「無駄のない生活」「気候変動」の5つの分野で貢献した個人や団体に贈られた。
Text: Tae Terai