編集O 最近も引き続きリモートワークをしている方が多いと思うのですが、日々の着こなしがどんどんシンプルに傾きがちですよね。そんな時こそ“映える”なにかを投入することで、脱マンネリを狙えるのではと思い、今週のテーマをロゴアイテムにさせていただきました。
栗山 確かにひとつあると使えるアイテムですよね。トレンド最前線というわけではないですが、ストリートでも根強い人気がありますしね。
編集O 大人でも取り入れる人が、ここ数年で増えましたよね。でも普段着ない人にとっては、少し抵抗がある存在でもあるのかなと。最近見かけた上のベラ・ハディッドのように、バックスタイルで取り入れるのもいいかも? と思いました。あえてアウターで、という選択肢も粋ですよね。
栗山 そうですね。大人だからこそ品よく取り入れる、というのは大前提だと思います。プラス遊び心みたいなものをアピールできると素敵ですよね。その点バックスタイルにロゴが入ったアウターは理想的な存在かも。私も愛用しているものがあるので、後ほどご紹介しますね。
編集O ありがとうございます! 服で取り入れるのに抵抗がある人は小物でもいいですしね。ぜひ、いろいろ教えてください。
栗山 こちらこそよろしくお願いします。
編集O 早速ですが、栗山さんはどんなロゴアイテムがお好きなんですか?
栗山 ブランドのロゴが入っているから、という理由で何かを買おうと思ったことは今までに一度もないんですよ。ユーモアを感じるものだったり、「これは自分が買わないといけない!」と思わせてくれるようなインパクトがあるものが好きです。例えばこれは実際に愛用しているものなのですが、上のバレンシアガ(BALENCIAGA)の2021年春夏コレクションのパーカはその分かりやすい例かもしれません。「Paris Fashion Week」というロゴにモザイクが入っているデザインなのですが、こういう捻りが効いたものに惹かれます。
編集O コロナ禍でフィジカルなショーを見送ったシーズンのものですよね。すごく記憶に残っています。
栗山 そうです。私自身もパリコレを断念したシーズンだったので、そういった意味でも記念になるアイテムとなりました。こういうカンバセーションピースになりうるデザインは自分らしいと思います。
編集O 素敵です! 栗山さんのように個人のスタイルが確立されていないと、なかなか難しいところもあると思うのですが、憧れますね。
栗山 その人のキャラ問題はありますよね。カンバセーションピースという観点で行くのであれば、あえての直球ロゴなどもおもしろいと思いますし。例えばナタリア・ヴェルザみたいにさり気ない感じだと大人でも取り入れやすいのでは?
編集O 胸元のロゴはzoom会議などでも相手の目に留まりやすいし、一枚あると便利そう。ブランドと同じく企業系ロゴも着ている人がいると話題になりますよね。
編集O その他に気になるロゴアイテムはありますか?
栗山 スナップを見ているとさり気ない感じのデザインが気になりました。上のエミー・ヴェントゥリーニが着ているニナ リッチ(NINA RICCI)の襟のように首もとに入ってる感じはいいですね。
編集O 確かに一見ブランドロゴとは分からないぐらいのさり気なさですよね。でもインパクトも程よくあるという。
栗山 そうそう、このぐらいのバランス感だと大人でも嫌味なく取り入れやすいと思います。あと今シーズン気になったのはフェンディ(FENDI)のバッグ。バッグの底の部分にあえてロゴを仕込むという、今までにない発想がおもしろいなと思いました。
編集O 持ち方によって思い切り主張したり隠せたり、使い分けできるところもいいですね。小物系だとスナップでは、引き続きキャップをかぶっている人もよく見かけますが、どう思いますか?
栗山 かぶるだけでそれっぽく見えるの便利ですよね。私もなにかとお世話になっています。大人が取り入れるなら、ロゴがさりげなくてシックなカラーが無難なのかなと。
編集O シーズンレスに使えますし、プライス的にも取り入れやすいので、ビギナーにもよさそう。
栗山 ブランドネームをあまり押し出したくないという人は、このスナップの方みたいにスポーティでヴィンテージライクな感じだったり、ちょっと人とは違う感じに見えるものを吟味すると差がつくと思います。
編集O 着こなしで上手に取り入れるポイントも教えてください。
栗山 今シーズンはやっぱりミュウミュウ(MIU MIU)みたいな、ショーツでロゴを見せるスタイルを取り入れたいですよね。ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)をはじめ他のブランドでも見かけました。春に向けてクロップ丈のトップスやローラライズボトムスが多く出てくるので、コーディネートもしやすそう。わかりやすく見せず、角度によってチラリと見えるぐらいのバランスだったら大人でも安心なのかなと思います。
編集O ショーツ見せって、ストリートのイメージが強かったのですが、ブランドの魔法にかかるとすごく洗練して見えるから不思議です。では逆にコーディネートしてNGなパターン、気をつけるべきことはありますか?
栗山 私が言うまでもないことだと思うのですが、主張するアイテムだけに要素を盛りすぎるのはNGですよね。分かりやすいブランドのアイテムを混ぜるのは、相当おしゃれに自信がある人でない限りやめておいた方がいいと思います。
編集O でも街中などでわりと見かけるパターンかも。失敗したくない人は一点で取り入れるなどルールを決めておいた方がよさそうですね。
栗山 キャッチーなアイテムだけに引き算は必要不可欠だと思います。
編集O オススメのブランドなどはありますか?
栗山 バレンシアガ(BALENCIAGA)、ヴェトモン(VETEMENTS)、マリーン・セル(MARINE SERRE )は実際に使っているのですがオススメです。人とかぶりたくないという方はヴィンテージなどで探してもいいと思います!
編集O あえて1点ものを狙うのもいいですよね。
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イギリス人デザイナーのテガ・アキノラのアイテムみたいに古着をリメイクしたアップサイクルなアイテムなどは今後増えていきそう。
栗山 このブランドを取り扱っているオンラインストア「APOC STORE」もオススメですよ。ロゴものに特化しているわけではないのですが、アップカミングなブランドを取り扱っているので、それこそ人とかかぶらないアイテムが見つかると思います!
まず最初にお話した、バックスタイルにロゴが入ったアウターをご紹介します。こちらはミュウミュウ(MIU MIU)のテイラード。かなりさり気ないロゴなのでどんなスタイルにも合わせやすく気に入っています。
きれいなシルエットを生かしてシンプルに着ることが多いですね。
上はヴェトモン(VETEMENTS)×ウォルフォード(WOLFORD)のストッキング。ミュウミュウのアウター同様、さりげなく意外性のあるデザインなので違和感なく取り入れられます。
そして最後は今シーズン本命のウエストロゴスタイルを。手持ちのマリーン・セル(MARINE SERRE )のインナーをスラックスに合わせてみました。写真では見えやすく撮っていますが、実際には見えるか見えないかぐらいのさり気ない感じだと、取り入れやすいと思います。みなさんもよかったらトライしてみてください!
Profile
栗山愛以
VOGUEをはじめモード界で引っ張りだこのライター。エディトリアルやインタビュー、イラストを添えたスナップ解説記事などその活動内容は多岐にわたる。エッジの効いたオリジナルなファッションスタイルも評判。
Text: Asa Takeuchi Editor: Kyoko Osawa