ファッション誌である『VOGUE JAPAN』のイベントでマルシェ? そんな疑問があるかも知れない。だが、“衣食住”という言葉があるように、ファッションも農業も私たちの暮らしに密接に関わる要素であると同時に、これらをサステナブルに変革していくことは、気候変動問題に取り組む上で重要なポイントだ。
今回トークセッションに参加するFOOD LOSS BANK共同創設者の杉山絵美は、ファッションや食を通して環境問題をはじめとする社会課題に取り組むひとり。アルマーニ / リストランテ(ARMANI/RISTORANTE)、ブルガリ(BVLGARI)、ラルフローレン(RALPH LAUREN)、グッチ オステリア(GUCCI OSTERIA)などの名だたるメゾンと、農業や漁業などの第一次産業に従事する人をつなぎ、さらには国内の自治体やFAO(国際連合食糧農業機関)といった国際団体をも巻き込み、サステナブルな食の未来の構築に心血を注ぐ。『VOGUE JAPAN』では、2021年7月から連載企画「サーキュラーキッチン」を担当し、生産者らの取材を通して食をめぐる課題とアプローチ、そしてそこから生み出された豊かな食材を使ったレシピを紹介してきた。
そんな杉山とともにトークするのは、今回「VOGUE ALIVE」のマルシェに出展する神奈川県小田原市のあきさわ園の秋澤史隆、静岡県下田市のえきちかマルシェを運営する橋本智洋、そして地方創生につながる「食」のプロジェクトを展開するWONDER SEASON LLCの戸簾俊広だ。
「欲しい未来は自分たちで創造する」を理念に、動植物たちと共生し自然とともに生きる農業を目指すあきさわ園は、300年以上も続く伝統を引き継ぐ柑橘栽培をメインに、キウイフルーツやブルーベリー季節の野菜を数多く育て販売する。その滋味深い味わいは数多くの一流シェフを魅了し、フードロスバンクとのコラボレーション歴も多々。さらに、里山の再生や耕作放棄地の利活用、農学部の学生との農福学寺連携や地域資源循環型農業など、秋沢の幅広い取り組みにも注目だ。
また、橋本が代表を務める静岡県下田市の「えきちかマルシェ」は、地元の農家らの販路として高く支持され、地域の食の魅力を発信する拠点となっている。地産地消の鍵を握る中小規模の農家が、工業型農業や輸入食材の台頭による野菜の低価格化の打撃を受ける中、手塩にかけて育てられた野菜や果物が適切な価格で販売され、農家の生活が守られるようなシステムを構築してきた。高齢化・担い手不足など、あらゆる課題の解決に向けた貴重なトークをお届け。
そして、戸簾が手がけるWONDER SEASON LLCと「あめつちブランド」はモノやコトのGAME CHANGEを仕掛け、「未来の定番を創る」ことをコンセプトに、一次産業の所得、地位向上、地域活性、観光発展に向けて、環境や循環、人とのつながりをファッションやカルチャーなど、他ジャンルとさまざまなプロジェクトを発信。今回のマルシェでは宮崎や沖縄の珍しい食材、グロサリーを中心としたブースを構え、その知られざる魅力を伝える。クリエイティブを通して世界をより良くしていく活動はインスピレーションになるはず。
杉山や出展者らのソーシャルグッドなストーリーやクロストークを通じて、学び多き時間を過ごそう!
▼ご応募は以下のフォームから(応募期間:~11月16日23:59)
「VOGUE ALIVE(ヴォーグ・アライブ)」
日時/2023年11月25日(土)〜11月26日(日)
会場/渋谷PARCO 東京都渋谷区宇田川町15-1 ・入場無料

ファッション業界はサステナブルな食と農の未来にどう貢献できる? 農家や起業家によるトークセッション
開催日時/11月26日(日) 16:00-16:30
会場/VOGUE ALIVE 渋谷PARCO 10F ComMunE
キャパシティ/ 優先席:70名 アリーナ :15名
※チケットは無料で応募いただけます。
※下記応募フォームよりご応募いただきますと優先的に上記枠へご誘導させていただきます。
※定員を大幅に上回るご応募があった場合、入場を制限させていただく可能性がございます。
応募はこちらから>> https://questant.jp/q/IABXIUFX