エルトン・ジョンが1月15日（現地時間）に開催された第75回エミー賞で、バラエティ・スペシャル（生放送）部門の作品賞を受賞した。音楽界のグラミー賞（G）、映画界のアカデミー賞（O）、舞台作品に贈られるトニー賞（T）に加え、テレビ作品を表彰するエミー賞（E）を獲得したことを受け、米エンターテイメント界最大の栄誉であるEGOTの仲間入りを果たした。
フェアウェル・イエロー・ブリック・ロード・ツアーを最後にツアーから引退したエルトンは、2022年11月にロサンゼルスのドジャー・スタジアムで行われた公演を収めたディズニープラスのスペシャル番組「エルトン・ジョン・ライヴ：Farewell from Dodger Stadium」で、3部門にノミネートされていた。
授賞式を欠席していたエルトンに代わり、プロデューサー陣が「彼からの愛と感謝を投票者の皆さんに贈ります」とスピーチ。「ツアーにおける北米最後のコンサートでしたので、この番組は歴史に残るだろうと認識していました。ですが、僕らのためにサウンドトラックを作り上げ、社会のために偉大な働きをしてきた僕らのヒーローに、EGOTをもたらす歴史的な作品になろうとは思っていませんでした」
史上19人目のEGOTとなったエルトンは、改めて声明を発表した。「信じられないほど才能のある皆さんの集うEGOTに仲間入りできたことに、謹んで感謝申し上げます。情熱と献身を捧げ、また世界中のファンからの揺るぐことない応援に支えられて、ここに至ることができました」「今夜の受賞は、アートの力と、それが僕らにもたらしてくれる喜びの証となりました。長く応援しくれた皆さんありがとう。言い尽くせないほど感謝しています」
Text: Tae Terai
