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購入品紹介動画の危険性──エマ・チェンバレンが語る「クローゼットを服でいっぱいにしても幸せにはなれない」

インフルエンサーのエマ・チェンバレンはこれまでに投稿した購入品紹介動画を振り返りながら、過剰消費が自分自身と地球環境に与える悪影響について述べた。自身の欲求が買い物をしても満たされないことに気がつき、クローゼットの「95%」を処分・寄付したという。
Photo: Christopher Polk / Getty Images

インフルエンサーのエマ・チェンバレンは、最新のYouTube動画で、クローゼットを大掃除しほとんどすべての服を処分・寄付したことをシェア、ファンたちにも断捨離を呼びかけた。

チェンバレンは動画の冒頭で、過去に自身が投稿した購入品紹介動画を振り返りながら「クローゼットを服でいっぱいにすれば幸せになれると本気で思っていた」と語った。「買い物をすることでもっとスタイリッシュになれると考えていた、これほど間違っていたことはない」と話し、これまでもクローゼットを片付けてはまた買い物に出かけ、自分の服装に「ほとんど満足していなかった」と赤裸々に述べた。

クローゼットのなかを実際に着る服だけに絞り込み、「派手なもの、流行りすぎのもの」やサイズが合わないものなど、「95%」の服に別れを告げたという。

チェンバレン流の徹底的な服の断捨離は共感を呼び、TikTokで話題となった。影響を受けたファンたちも自分のドレッサーやクローゼットを大掃除。多用途で組み合わせのしやすいアイテムを揃える「カプセル・ワードローブ」を目指す動画を共有した。

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これらの動画は、私たちの多くが陥っている過剰消費習慣に警鐘を鳴らしている。チェンバレンは、服を捨てては買い物に出かける負のサイクルが自分自身とファッションスタイル、そして地球環境にとっても健康的ではなかったと述べ、その危険性を認めている。

チリ・アタカマ砂漠、衣類で埋め尽くされたゴミ山

Photo: picture alliance / Getty Images

一方で、不要になった服は果たしてどこに行くのかという問題がある。たしかに寄付することはできるが、その服に新しい持ち主が見つかる保証はない。米国では大量の繊維廃棄物が発生しており、その一部は海外に輸送され、行き着いた先で強烈な匂いや煙を発生させるなど、現地で暮らす人々や生き物、環境に大きな負荷を及ぼしている。海や河川に打ち上げられた衣類や、チリのアタカマ砂漠やケニアを含め数多く存在する衣服のゴミの山の写真を見たことがあるかもしれない。だからこそ断捨離を実践するとしても、責任を持って寄付や再販、さらには交換をすることが必要だ。もちろん第一に、買わないことそして処分しないことが重要となる。

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気候変動が深刻化している現状があり、持続可能で環境負荷の少ないファッションの未来に向けては、まだまだ長い道のりがある。その小さな第一歩として、自分の購買行動に責任を持ち、機会があるごとに新しい服を買うのではなく、まずは持っているものを着るようにすること、そしてそれを楽しむことを実践してほしい。