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ジョージ・ルーカス、第77回カンヌ国際映画祭で名誉パルムドールを授与

第77回カンヌ国際映画祭ジョージ・ルーカスに名誉パルムドールが贈られた。
Photo: Lionel Hahn/Getty Images

第77回カンヌ国際映画祭ジョージ・ルーカス監督に名誉パルムドール賞が贈られた。ルーカスはセレモニーの前日5月24日(以下、現地時間)、ジャーナリストのディディエ・アルーシュから受けたインタビューで、「認められるのはいつだってすばらしいことだ」とコメント。「私には多くのファンがいるものの、『スター・ウォーズ』や他の作品のであって、私は賞をいただけるようなタイプの作品を作っていない」と語った。

また、セレモニーでプレゼンターを務め、長年の友人でもあるフランシス・フォード・コッポラ監督らとともに参加したパネルディスカッションでは、1968年の映画『フィニアンの虹』に言及。ルーカスはコッポラ監督のアシスタントを務めたが、「私は当時ただの学生で、観察者であり、ひどく退屈していた。『ハリウッド映画は作りなくない』と言っていた」と回想。

「スタッフの中で60歳以下だったのは僕らだけだった。僕らは2人とも髭を生やし、映画学校の出身で、スタッフや関係者とはまったく異なるタイプだった。だから、ちょっとばかし活躍できたんだ」と振り返った。そして、独立系作品をヒットさせることで映画界に変化をもたらしたことについて、ルーカスはこう答えている。「正直に言うと、僕らは金儲けに興味がない。興味があるのは映画制作だ。大きな違いだよ。僕らは皆、映画を愛したからね」

Photo: Stephane Cardinale - Corbis/Getty Images

4月に名誉パルムドール受賞の報を受けたルーカスは、声明でこう述べていた。「カンヌ国際映画祭は、いつも私にとって特別な存在です。長編デビュー作『THX 1138』(1971)が監督週間で上映されたときは驚き、そして大喜びしたものです。以来、脚本家、監督、プロデューサーとして、さまざまな機会にいろいろな立場で戻ってきました。この特別な評価を大変光栄に思います。私にとって特別な意味があります」

Text: Tae Terai