未就学児の自然教育プログラム「ラグーン幼稚園」
1月24日の「教育の国際デー」を記念して、プラダ・グループとユネスコの政府間海洋学委員会は、未就学児を対象とした自然教育プログラム「ラグーンの幼稚園」をヴェネチアのトルチェッロ島でローンチした。子どもたちが自然環境を身近に感じてもらうことを通して、生態系の変化や海面上昇など、気候変動の影響を大きく受ける海への理解を深められる教育内容となっている。
2019年にプラダ・グループとユネスコは、海洋保護に対する意識向上を目的とした中等・高等学校向け教育プログラム「SEA BEYOND」を開始。このイニシアチブに、未就学児向けのプログラムが新たに加わった。この取り組みには、プラダ(PRADA)が2019年にローンチした環境配慮型素材を使用したコレクション「Prada Re-Nylon」の売り上げの一部が使われている。
初めて行われたラグーン幼稚園の授業には、ヴェネチアにある6つのプリスクールから40名の生徒が参加した。初回のプログラムは6月まで行われ、新しいプログラムは9月に開始されるという。
開園イベントにはプラダグループのCSR責任者であるロレンツォ・ベルテッリ、ユネスコ代表のウラジミール・リャビニン、アナ・ルイザ・M・トンプソン=フローレス、フランチェスカ・サントロ、地元機関の代表らが出席した。
ベルテッリは「ラグーン幼稚園が今後も発展し、より多くの子どもたちやご家族がこの幼稚園に参加する喜びを感じてくださることを願いつつ、ヴェネツィアの子どもたちと一緒にこの日をとも過ごせたことを誇りに思います。私たちの願いは、このプログラムが時とともに成長し、将来的には他の都市でもこのプロジェクトを展開することです」とコメントした。
ヴェネチアの子どもたちと育む未来
子どもたちは、ビーチを探索したり、動植物を観察したり、ゲームや実験などを通してラグーンと自然の関係性などを学ぶ。将来、子どもたちが地球環境を守る人材となることを願い、自然に対する興味、愛情を育むことが第一の狙いだ。
Photos: Courtesy of PRADA GROUP Text: Mina Oba