Y/PROJECT 変化球アイテム同士で遊ぶ。
ストリートウェアの要素を取り込んだデザインで注目を集めるY/プロジェクトからは、オーバーサイズの立体的ジャケットが登場。デザイナー、グレン・マーティンは建築家を学んだことがあるというストーリーを知れば、納得の発想だ。ウエスト部分に捻りを加えたハイウエストのパンツにインして、前衛的に攻めて。インナーには同じトーンのデニムシャツを挟めば、すっきりと統一感が生まれて◎。
ALEXANDER McQUEEN 再構築から生まれるロマンティズム。
サラ・バートン率いるアレキサンダー・マックイーンは、新たな世代へと引き継がれるリメイク風なものづくりを発表した。デニムジャケットは、解体&再構築から生まれたように、袖とウエスト部分にはスラッシュのディテールが施され、ボタンで取り外しができるようになっている。さらにスカートにあしらわれたコットンレースも取り外しが可能だ。2WAY、3WAYのデニムは今季だけでなく、シーズン関係なくさまざまな表情で楽しみたい。
CALVIN KLEIN アメリカン・カルチャーへの賛辞を込めて。
ラフ・シモンズがアメリカに拠点を移して2回目となる、カルバン・クラインの春夏コレクションのテーマは「アメリカの恐怖、アメリカの夢」。ノンウォッシュのデニムのセットアップには、アンディ・ウォーホールのホラー作品をランダムにプリント。カラフルな色使いとのギャップが絶妙だ。さらに足もとにはブランドの新定番アイテムとなりそうなウエスタンブーツを忍ばせて。
TOM FORD コンサバティブなデニムスーツ。
ノンウォッシュのインディゴデニムは、綺麗目にも落とし込むことができるから注目を。トム・フォードでは、デザイナーの得意な90年代調のコンサバティブなコレクションで多用していたのが目立っていた。パワーショルダーのジャケットには、ゆったりしたボーイフレンドデニムを合わせ、まるで当時のパワーウーマンが現代のナチュラルなムードに重ねてカムバックを果たしたかのよう。くるぶしを見せたロールアップとハイヒールといった美脚の黄金バランスも参考にして。
KENZO ステッチを効かせたスポーティースタイル。
高田賢三が70年代にアメリカからヨーロッパに持ち込んだ素材、デニムにフォーカスしたというケンゾー。ブラックデニムのセットアップには、グラフィカルなステッチを施し軽やかに演出。さらにベトナム風のハットやウエストポーチもニュアンスのあるスポーティースタイルへと仕上げている。今季は小物までデニムで揃えるのが、一歩先を行くスタイリングのポイントのよう。
【あわせてチェックしたい 2018SS TREND】
vol.1 着こなしが問われるPVCを攻略。
vol.2 モードな勝負ドレスは、スパンコールで決まり!
vol.3 バッグの2個持ち、攻略法。
vol.4 デザイン豊作な膝丈ブーツ。
vol5. 最旬バッグは、ブランドロゴ入りで。
Photos: InDigital Editor: Maki Saijo