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桃のコンポートが決め手! ジン好きシェフのホワイトレディーソーダ。【わたしの家飲み偏愛レシピ|宮田宏樹 vol.2】

お酒と食をこよなく愛する人のおしゃれな家飲みレシピ&ルールを教えてもらうシリーズ。最新回では、東京・富ケ谷でrestaurant Goût(レストラン グゥ)を開く宮田宏樹シェフが、フランスの伝統的な保存食「コンポート」が鍵となる、ジンソーダのレシピを紹介する。

ホワイト・レディをさっぱり優しく飲む。

フレンチをベースにしたコースやアラカルトが楽しめるrestaurant Goûtで腕を振るう宮田シェフは「大のジン好き」だと自認する。「最近はクラフトジンもとても人気ですよね。ジンの最大の魅力は自由なところ。ジン特有の香りのもととなるボタニカル、ジュニパーベリーを入れれば、そのほかに使用する素材次第でいろいろなニュアンスを楽しめます。だからこそ、味の表情がとても豊かですし、ボトルデザインも多様で楽しい。最近は酒粕を再利用してつくるエシカルなジンなども登場していますよね」

そんなジンの魅力を知り尽くした宮田シェフが提案するのが「コンポートシロップのホワイト・レディソーダ」だ。「果物の砂糖煮」という意味の“コンポート”はフランスの伝統的な保存食。「ジンとコアントローをベースにしたホワイト・レディというカクテルがあって、その味がとても好きなのです。ただ、ジンもコアントローもアルコール度数が40%の強いお酒。なので、ソーダで割ってさっぱり優しく飲みたいな、と。ソーダ割りだと甘味が弱まるので、コンポートを作る際にできるシロップで甘さを補完しています。ギムレットもソーダアップするとギムレットハイボールになりますが、その応用バージョンというイメージです」

用意するもの
コンポートシロップ 30cc(白桃の缶詰の汁でも代用可)
氷 適量
レモン果汁 15cc
コアントロー 15cc
ジン 30cc
ソーダ 80cc
タイム 1本

今日のおとも: フレンチシェフ直伝・桃のコンポート

「僕の場合はお店でもコンポートを作るので、その際の副産物として余ってしまうシロップを有効利用したいなと思ったのがこのレシピ誕生のきっかけでもあるのです。もちろんご家庭では桃の缶詰で代用いただいてもよいですが──MEIDI-YAあたりの少しリッチな缶詰ならぜったいに美味しいカクテルができます(笑)。せっかくなので、僕流コンポートの作り方をお教えしますね。桃は固めの安いもので十分です。同量の水とグラニュー糖を煮てシロップを作ったらそのシロップ一緒に桃をジップロックに入れて、お湯の中に30分。弱火にしてお湯が沸騰しないように気をつけてください。30分後に、ジップロックごと氷水へ。こうすると煮崩れしないんです。桃以外の果物のコンポートや煮物にも応用できますよ」

用意するもの
桃1個を2等分に(白桃の缶詰めでも代用可)
水 100g
グラニュー糖 100g
ジップロック

Photos: Shinsuke Kojima Text: Yaka Matsumoto