美の格言1:「肌トラブルを避けるために、コスメは適切な成分できちんと作られたものを厳選」
――美容室をしていた両親の影響で、“5歳の手習い”でマッサージをされていたそうですね。美容に関心を持つのは早かったですか?
そうですね。小学生の頃から、周りの友達が使っている当時流行りの洗顔料などを試したりしました。ただ、残念ながら、吹き出物だらけになったり真っ赤に腫れたりと、ことごとく私の肌には合わない。そんな中で、母が使っていたヴェレダなどの自然派の化粧品を試してみると、肌トラブルが起こらないことに気づきました。自分の肌に使うものは慎重に選ばなければならないという認識が、小さい頃から芽生えていましたね。
――スキンケアに加えてメイクでも肌が荒れることはありましたか?
大学生になる頃からファンデーションを試してみましたが、肌が荒れることが多かったです。でも、自然派のものにすると、肌が荒れずに使うことができて! メイク商品は色が違うだけで大して変わらないと思っていたのですが、きちんと作られているものは違うのだと気づきました。このように肌が弱かったおかげで、化粧品やメイク製品が適切な成分でしっかりと作られているかをチェックする習慣が身につきました。
美の格言2:「『床屋は医者的な役割も担っていた』と教えられて。美と健康は切り離せないもの」
――「SHIGETA PARIS」では、「美しい肌と体を育むためには心身のバランスこそが不可欠」という考えを大切にされています。その考えはどのようにして育まれたのでしょう?
パリでの自然療法の勉強が楽しく、それまで漠然と抱いていた「女性はスキンケアやお化粧で外見だけをきれいにするだけでいいのかな」という疑問が次第に膨らんでいきました。美に関する興味が、体の外側から内側へと移行していったのです。
――インナーケアに興味を持ったのは、美容室を営んでいた家族からの影響もありましたか?
ありましたね。母はお客様の髪の毛の状態から、ストレスや眠れていないなどを判断することがあったんです。それを間近で見ていて、体の内側の状態が表面に現れるのだと気付きました。
また、子どもの頃に「なぜ床屋というのか」を教えてもらったことがありました。床屋は昔はお客様の体を診る医者的な役割も担っていて、だから寝床の床が使われているのだと。当時は、全く意味がわからずポカン(笑)。でも今は、美しい髪と健康、美と健康は切り離せないものなのだと、心から理解できます。
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美の格言3:「年齢を重ねると、ケアのポイントが変わる。50代はメンタルの状態が顔に現れるから、自分をケアする手間と時間を惜しまない」
―― 50代になりました。エイジングケアは40代までとは変わって来ましたか?
年齢のフェーズによって心がけるべきことは違うなって、ほんと思います! 30代は、スペシャルケアやメイクを頑張れば、少し不健康な生活をしていてもそれをカバーできます。しかし40代に入ると、誤魔化せなくなる。食事、運動、睡眠などの健康管理をおざなりにすると、どんなにメイクを頑張っても肉体の疲れは顔に現れてしまうのです。そして50代になると、肉体的な休息だけでなく精神的なリフレッシュも重要だと認識しました。精神的に疲れていると、それが恐ろしいほど顔に出てしまうんです。メンタルが落ちていると顔も下がり、逆に、メンタルが上がると顔も上がるんです。恐ろしいですよ(笑)。ですから、自分をケアする手間と時間を惜しんではいけないと改めて感じます。
――メンタルのケアは、肉体のケアよりもさらに思う通りにいかないこともあると思います。具体的にはどうされているのですか?
自分にとってテンションが上がることを意識して増やして、自分のご機嫌を取ることを大切にしています。誰かが楽しくしてくれるのを待つのではなく、自分からどんどん動く。時間やお金がかかることである必要はなく、例えば心地よい音楽を聴きながら瞑想をするでもいいと思います。私は就寝前に、美しい声のガイダンスを聞きながら瞑想することが多いです。力が抜けて睡眠の質が高まるんです。年齢が上がると、仕事でも家庭でも抱えるものがどんどん大きくなって、みなさん緊張している状態でベッドに入る。寝ている時も多くの人が食いしばりをしているように思います。いかに自分を気持ちよくさせることや力を抜くことに時間とエネルギーを使うか。50代はそれが大切です!
プロフィール:
CHICO SHIGETA
ホリスティックビューティーのパイオニアであるオーガニックビューティーブランド「SHIGETA PARIS」主宰、ウェルビーイングコンサルタント。日本とフランスで東洋医療やエステティック、自然療法などさまざまななスタイルの美と癒しについて探求。2004年に「SHIGETA PARIS」を設立、パリをベースにフランスと日本で活動する。
Text:Kyoko Takahashi Editor:Kyoko Muramatsu
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