メットガラ(MET GALA)2025はいつ開催される?
毎年5月の第一月曜日=「メットガラ・マンデー」に、ニューヨークのメトロポリタン美術館コスチューム・インスティチュートで開かれるメットガラ。2025年の開催日は5月5日(以下、現地時間)に決定した。
メットガラ(MET GALA)2025のテーマは?
特別展覧会のテーマは「Superfine: Tailoring Black Style(華麗なるブラック・スタイル)」。ブラック・ダンディズムを題材に、大西洋地域のアフリカ系ディアスポラのアイデンティティ形成における衣服とスタイルの重要性を考察する。コスチューム・インスティテュートとしては、2003年の「Bravehearts: Men in Skirts」以来となるメンズウェアに特化した展覧会であり、アンドリュー・ボルトンがキュレーター・インチャージに就任して以来、初めてゲスト・キュレーターを招いた展覧会でもある。
ゲスト・キュレーターを務めるのは、コロンビア大学バーナード・カレッジ アフリカーナ研究教授のモニカ・ミラー。彼女は今回、ブラック・ダンディズムを美的・政治的概念として確立する自著『Slaves to Fashion: Black Dandyism and the Styling of Black Diasporic Identity(原題)』(2009年)をインスピレーションに、18世紀の芸術作品から近代のランウェイや映画、初期の描写から現代の表現まで、あらゆる時代のブラック・ダンディズム像を展覧会で取り上げる。
また、展覧会は1934年にゾラ・ニール・ハーストンが発表したエッセイ『The Characteristics of Negro Expression(原題)』に基づく「ブラック・ダンディズムの12の特徴」で構成され、各セクションで衣服やアクセサリーだけでなく、絵画、写真、映画の抜粋など、あらゆるメディアを通してブラック・ダンディズムの変遷を辿る。
メットガラ(MET GALA)2025のホストは?
2025年はファレル・ウィリアムス、ルイス・ハミルトン、エイサップ・ロッキー、コールマン・ドミンゴ、アナ・ウィンターが共同ホストを、NBA選手のレブロン・ジェームズが名誉ホストを務める。
ウィリアムスにとっては今回が6度目の参加となるが、彼はコム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)の川久保玲をインスピレーションに掲げた2017年の「Rei Kawakubo/Comme des Garçons: Art of the In-Between」でも共同ホストを担った経験がある。一方、ジェームズはメットガラ初参加。ますます盛り上がりを見せるファッションとスポーツの融合にも期待したい。
メットガラ(MET GALA)とは?
1995年にスタートしたメットガラは、ニューヨークのメトロポリタン美術館コスチューム・インスティテュートの特別展のオープニングを飾る完全招待制イベント。毎年5月の第一月曜日に開催され、世界中のセレブリティやファッションアイコン、文化人らが一堂に会する。チケット代などから、毎年数千万ドルにも及ぶ寄付金を集めている。
メットガラ(MET GALA)では何が行われる?
イベントの内容はあくまで極秘で、限られた招待客のみしか知ることができない。そのため、ゲストはスマホの使用を禁止(つまりSNS禁止)されている。しかし実際には、トイレやエレベーター内でセレブやモデルが自撮りするなど、ルールが破られているのは有名な話だ。通常、ゲストはディナーの席につく前にまず展覧会をまわり、その後にトップアーティストによるライブパフォーマンスを鑑賞する。
メットガラ(MET GALA)の参加人数は?
スターや若手クリエーター、業界の重鎮など約600人がこのイベントに参加している。2021年はコロナ対策として例年より少ないゲストを招いて開かれた。
メットガラ(MET GALA)の招待客リストは?
イベント前夜までゲストリストは明かされないのが基本ルール。しかし、リアーナやレディー・ガガ、サラ・ジェシカ・パーカーなど常連セレブたちの参加が2025年も予想される。2024年はゼンデイヤにキム・カーダシアン、カーディ・B、ジェニファー・ロペス、デュア・リパ、ラナ・デル・レイ、そしてBLACKPINKのジェニーが登場した。またマーク・ジェイコブスとケイト・モス、ニコラ・ジェスキエールとエマ・ストーンのように、デザイナーがミューズと一緒に参加することも多い。
メットガラ(MET GALA)のレッドカーペットは視聴できる?
2024年のメットガラの様子はこちらから、または『VOGUE』公式YouTubeから閲覧できる。
メットガラ(MET GALA)2024のホストは誰だった?
2024年の共同ホストはバッド・バニー、クリス・ヘムズワース、ジェニファー・ロペス、ゼンデイヤ、そしてアナ・ウィンター。
メットガラ(MET GALA)2024のドレスコード、特別展覧会のテーマは何だった?
2024年の5月10日から9月2日までコスチューム・インスティチュートにて催された特別展のテーマは、「Sleeping Beauties: Reawakening Fashion(眠れる美:ファッションの目覚め)」。もう二度と着ることができないほど壊れやすい、美しく歴史的に重要な作品約50点を中心に構成され、17世紀の英国エリザベス朝時代のボディスからエルザ・スキャパレリ、イヴ・サンローラン、クリスチャン・ディオール、ユベール・ド・ジバンシィによる伝説のアーカイブピースのほか、フィリップ・リム、ステラ・マッカートニー、コナー・アイヴスなどの現代デザイナーによる作品まで、400年に及ぶ歴史を辿った。また、展示にはビデオアニメーション、ライトプロジェクション、サウンドスケープ、AI、CGIといった最新テクノロジーが用いられ、「感覚」を刺激する工夫が随所に施された。特別展覧会のレポートはこちらから。
ドレスコードは、J・G・バラードが1962年に書いた同名の短編小説をインスピレーションにした「The Garden of Time(時間の庭)」。ゲストたちは花や自然、時計などをモチーフにしたルックに身を包み、このドレスコードを思い思いに表現した。メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)とジョン・ガリアーノ期のジバンシィ(GIVENCHY)と2つのルックを着こなしたゼンデイヤから、バルマン(BALMAIN)による砂のドレスで話題をさらったタイラまで、2024年のレッドカーペットルックはこちらからから振り返ってみて。
メットガラ(MET GALA)の歴代ベストルックは?
長年にわたり、メットガラは一度見たら忘れられないインパクトあふれるルックの数々を届けてきた。猫になりきったドージャ・キャットやジャレッド・レト、ケイティ・ペリーの全身シャンデリアドレスなど、メットガラにおける歴代ベストルックはぜひこちらからチェックしてほしい。
Text: Daniel Rodgers Adaptation: Motoko Fujita
From VOGUE.CO.UK
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