フロリレージュ / Florilege
2009年6月、表参道にオープンした創作フレンチレストラン。オーナーシェフは川手寛康氏。料理人の一家に育ち、洋食のシェフであった父親の影響で、高校卒業後、料理人を志し恵比寿のフランス料理店「Q.E.D CLUB」へ入社。その後、六本木「オオハラ エ シイアイイー」で大原氏の元で経験を積んだ後、西麻布「ル・ブルギニオン」で菊池氏の元、スーシェフとして活躍。26歳の時渡仏し、モンペリエにあるミシュラン二つ星のレストラン「ジャルダン・デ・サンス」で1年間修業を積んだ。帰国後は白金台「カンテサンス」でスーシェフとして活躍した後、独立して同店を開業した。肉と魚の火入れを得意とするほか、ワインへの造詣も深く、自身もソムリエの資格を持つ。絵画のようにモダンなドレッサージュ(盛り付け)で仕上げた料理は評判を呼び、20席の店内は連日満席の人気店となった。2015年9月、外苑前に移転。個室6席のほか、店中央のオープンキッチンを囲むようにコの字型のカウンター席を16席設け、味はもちろん調理から盛り付けまでの過程をライブ感覚で楽しめる劇場型の作りとなった。これはレストランでの食体験を通じて「幸せ」を感じてほしいというシェフの思いから生まれたスタイルだ。ランチは7品前後、ディナーは11品のコース1種類のみ。「投影」「破壊と創造」など、コンセプチュアルな名称のメニューは、フレンチの伝統的技法を使いつつ、食材はすべて国産にこだわったもの。野菜は長野県佐久市の藤井農園より完全無農薬・無化学肥料によるものを仕入れるほか、抹茶や山菜、すっぽんなど、日本特有の食材を積極的に取り入れている。料理を彩る器は、有田焼のカマチ陶舗にシェフが完全フルオーダーしたオリジナル。合わせて、料理ごとに合わせたカクテルペアリングを提案。ローストした玉ねぎにほうじ茶等、ワインだけでなくノンアルコールドリンクのコースも用意している。『ミシュランガイド東京2016』では、一つ星を獲得。先進的なコンセプトや大胆な発想力が高く評価される「アジアのベストレストラン50」では、2016年には注目のレストランに与えられる「One to Watch Award」を受賞、2017年には初登場で14位にランクイン。さらに同年の「世界ベストレストレラン50」でも99位に選出された。今後は海外にもレストランを出店予定。川手シェフは、フードロス問題に取り組んだり、食育の一環として孤児院で料理を作るなど、社会貢献にも取り組んでいる。世界からも注目を集めており、東京ではもっとも予約が取りにくいレストランのひとつである。 ■フロリレージュ 公式ページ http://www.aoyama-florilege.jp/ ■フロリレージュ 所在地: 東京都渋谷区神宮前2-5-4 SEIZAN外苑B1 ★フロリレージュに関連する注目記事: ・「フロリレージュ」(フレンチ) 犬養裕美子のレストランガイド。 ・犬養裕美子のレストランガイド。 ★フロリレージュに関連するサイト: ・Facebook ・Instagram ・公式サイト