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人種差別 / Racism

人種差別撤廃条約1条1項の「人種差別の定義」によると、「人種、皮膚の色、世系または民族的もしくは種族的出身に基づくあらゆる区別、排除、制限または優先であって、政治的、経済的、社会的、文化的その他のあらゆる公的生活の分野における平等の立場での人権および基本的自由を認識し、享有しまたは行使することを妨げ、または害する目的、または効果を有するもの」と定められている。 自分とは違うものを受け入れられないことによる不平等がもたらすものであり、全ての人が生まれながらに持つ幸せになる権利を、人間の外観の特徴や民族、国籍の違い等で区別し、阻害することを言う。主な例としてナチスドイツによる大規模なユダヤ人迫害(ジェノサイド)、1876〜1964 年まで米南部諸州に存在した条例「ジム・クロウ法」や、1991年に関連法が廃止された南アフリカの人種隔離政策アパルトヘイトなどが挙げられる。歴史的にも世界各地のあらゆるところで見られるが、差別撤廃への大きな動きとして、1951年に国際連合教育科学文化機関(UNESCO)は、「人種の優劣には根拠がない」とし、「人種と人種差別の本質に関する声明」を出している。