年月を重ねてもさらにツヤめく“継続美肌”
20代、30代前半の人がキメが整っていたり、自然なツヤに包まれていてもさほど驚いたり感動することは多くない。だけど、40代や50代の大人に健やかで透明感ある肌を披露されると、可視化された美しさに加えて、その人が培ってきた生活や時間ごと一気にツヤめいて見える。
先日、韓国を代表する俳優、ソン・ヘギョの華麗なる美肌をこの目で目撃した。奥行きある透明感。ソフトなツヤで包み込まれた柔らかなオーラ。何より、キメが細やかで毛穴は皆無。その美しさはまさにアート。たった数分の取材ではあったがヘギョさんのオーラに圧倒され、彼女が今まで出演してきた数々の作品を思い出す。かつて、約20年前に特大ヒットとなったドラマ「フルハウス」で国民から絶大なる支持を集め、そこから第一線で走り抜く。2022年にはNetflixシリーズ「ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜」で復讐に人生を捧げる儚い主人公を演じ、世界中から評価された“ソン・ヘギョ”はグローバルな存在となっていった。先日も、とあるバラエティ番組で出演者に、「あなたはデビューしてからずっとスターだ」と言わせている。
※「ザ・グローリー」のレビュー記事はこちら。
その秘訣に、黒ミツバチの努力あり
それにしても、なぜこんなにも「透明感」と「ツヤ」に満ちているのか。彼女しか知らない数々の“美”の秘密があり、その中のひとつにゲランの美容液がある。今回は韓国・ソウルで開催された「アベイユ ロイヤル ウォータリー オイル セロム」のローンチイベントには、各国のジャーナリストやインフルエンサーが集まり、シグネチャーとなるブースター、オイル状美容液の魅力を学ぶこととなった。
開発に携わったロレーヌ・グルギヨン博士によると、15年以上にわたりハチミツが持つ肌への効果や自己修復のメカニズムについて知見を深めてきたとのこと。特に、ウェッサン島に生息する「ブラックビー」のハチミツが桁外れのパワーを持つことを突き止めたそうだ。しかも、この一種だけではなく、3種の個性豊かなブラックビーのハチミツの美容成分をふんだんに活用しているのが、このオイル状美容液。
会場には実際に3種のハチミツの香りを体験できるブースがあり、じっくりとその芳香を堪能してみる。ノルウェー産の「トログスタッドハニー」はやや分厚い甘やかさが鼻腔を包み込み、アイルランド産の「コネマラハニー」はほのかに蜜のオーラを感じ取れるほどのしどけなさ。そして、女帝とも言えるフランス、ウェッサン島の「ウェッサンハニー」は、最も濃厚で濃密。氷河期など、過酷な気候変動を生きてきた約100万年前の遺伝子を継承するブラックビーの重みを、じっくり味わえるかのような厚みだ。
これらのハチミツに加え、希少性の高い「ロイヤルゼリー」を独自にブレンドし、エイジングケアのサポートをしてくれるという「アベイユ ロイヤル ウォータリー オイル セロム」。お次は、美容成分のコアとなるこのツブツブ=マイクロビーズとベースとなるリキッドとをブレンドするワークショップへと足を運ぶ。
白衣を纏い、研究者気分で正しいバランスでの撹拌の配合に挑戦するが、これが難しい。“簡易版”となるこの作業でも一苦労だから、本番の調合はとてつもなく繊細な作業となるのが想像できる。
スルッと回転させると、まるで宙を舞うように浮かぶマイクロビーズ。見た目だけではなく、一粒一粒にブラックビーのエナジーが閉じ込められ、さらにそれを包むオイルには肌修復のメカニズムが宿っているかと思うと、とてつもなくロマンティック!
また、このイベントに参加する前に宿泊していた「パーク ハイアット ソウル」のクリーンで洗練された空間でこの美容液やゲランのプロダクトを使用すると、その“蜜”な香りと合わせて「これ以上のラグジュアリーは無い」と感じた(ラグジュアリーな空間にはラグジュアリーな香りとテクスチャーが良く似合う。我が家も改善せねば! とも感じた)。
ミツバチと描く、未来型スキンケア
先日、Netflixでのドラマシリーズ「スロー&インテンス」(邦題未定)の制作を発表したばかりのソン・ヘギョ。共演はコン・ユということもあり話題を集めている。先日は23年ぶりにバラエティ番組に出演し、その圧倒的な透明感とハリ、ツヤにSNSが湧いたのも記憶に新しい。「若ければいい」「若い方が肌が綺麗」という定説を華麗に裏切ってくれたソン・ヘギョ。
インタビューで普段どんなスキンケアをしているかを聞くと、「アベイユ ロイヤルのシリーズを使っている」とのこと。その中のスター美容液が今回リニューアルし、ヘギョさんのなめらかな素肌づくりに一役買っているかと思うと、やっぱり使いたくなる。
イベント参加の夜から、洗顔後、化粧水で保湿をした後のピュアな肌へ重ね、ソファの革をなめすようにケアしていくことに。時間がない時には洗顔後直後も個人的にはおすすめだ。それくらいに軽やかで、溶け込むようにエッセンスが浸透していく。「オイルは重い」「テカる」「ベタつくから避けたい」という声を一掃するほどの軽快なテクスチャーだ。包み込まれる香りも合わせて、ラグジュアリーな時間が蓄積していく感覚もある。
継続使用して2週間。「ツヤツヤですね」と褒められ、つい先日はドッグランで出会った人に「30歳くらいかと思いました」と肌を褒められた(筆者は40代前半)。手触りもどんどん滑らかになっていく。再生医療の分野で各界から注目を集め、肌組織の修復や再生を促す鍵を握る「間葉系幹細胞(MSC)」に迫り、この美容液を開発してきたという背景を持っているだけあり、計り知れないテクノロジーがギュッと詰め込まれている。企業の理念やフィロソフィーを意識しながら使うスキンケアもまた、贅沢なひとときである。
韓国、ソウルで体感した豊かなミツバチの恵み。そして、ゲランのスキンケア&メイクアップ アンバサダー(APAC)を務めるソン・ヘギョの“美”の真骨頂を眺め、美しい肌はどんなものかを知る。美しい肌とは、「磨き上げる」ということ。
過去より今、未来へと向かってツヤめいていくという希望を持つこと。宙を舞う星屑のようなミツバチのパワーを蓄えたこの一本が、それをサポートしてくれるかもしれない。
※ソン・ヘギョのゲランのアンバサダー就任ニュース記事はこちら。
Editor: Toru Mitani
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