セックスから遠のいた時の「しておかなくちゃ」という思考
いつメン(チームアンダーフェイス)でお茶をしていたときのこと。恋愛猛者のMがポツリ「実は最近いまひとつヤル気が起きなくて。この私が、ですよ?」と呟いた。なんと! Mよ、お前もか!? 口には出さなくとも、そしてこんなコラムを書いているのにもかかわらず、何を隠そう、ワタシも枯れてきている(爆)。「したい」のではなく「しておかなくちゃ」の気持ちが先立っているのは事実かもしれない。うーむ、これってどういうこと?
もっとも、コラムを読んでくれている同年代の友人たちには前から言われていた。「私はね、もう何だかそういうの、いいの」。それを「立て! 立つんだ!」とリングサイドで鼓舞するのが役目と思ってきたが、なんかわかってしまう今日この頃。いったいこのヤル気のなさとは? M曰く「テストステロンの減少ではないでしょうか?」とのこと。そうか! きっとそれだ!
女性にテストステロン(代表的な男性ホルモン)って? と思われるかもしれないが、副腎や卵巣から、男性よりはるかに量は少ないながら分泌されている。「ヤル気」はもとより、筋肉や骨の量を増やしたり、メンタルにおいては前向きな気持ちや社会性などを司るホルモン。更年期世代ということもあり、いわゆる女性ホルモンの値ばかり気にしていたけれど、どうやらこちらにももれなく気を配る必要があったようだ。
そういえば40代の半ばくらいに、クリニックにてホルモン値を測定する検査を受けたことがある。その際「今のところ特に問題はありませんが、強いていうなら少し男性ホルモンを足してあげるとより元気な麻生さんになりますよ」と勧められたのだが、男性ホルモンと聞いて正直「なんで?」と引いてしまうところがあり、「いや、いいです」とお断りしたことを思い出した。うーむ。男性ホルモンとか女性ホルモンとか、呼び名を変えたほうがいいのでは? 俗称とはいえホルモンに性別をつけるから、「私には関係ない」となりがち。実際、WEBを検索しても「テストステロンを増やす方法」はオジ向けの話がほとんどであるし、なんか盲点になっている気がする。
今日からできる⁉︎ テストステロン増強法
とりま、「治療」となるとハードルが高いということなら薬に頼らずナチュラルに行こうではないか。調べたところ、テストステロンを増やすには以下の項目が有効のように思えた。
※( )内はワタクシ麻生のつぶやきです。
1. 筋トレ(膝の負傷を言い訳に最近サボりまくりでした。はい、できる範囲でコツコツ再開します)
2. 睡眠(眠りの質の向上=寝返り自由自在を叶えるために、ベッドのサイズをシングルからダブルに変更することに。「シングルなんて棺桶に寝ているようなもんです」と言い放った某サロンの先生は、キングサイズを2台並べて一人でおやすみだそう。いや、そんな大邸宅ではないのでそこまでは無理だけれども 笑)
3. 食事(意識して摂るべきは、糖質と良質な油、良質なタンパク質、そして亜鉛、マグネシウム、セレンに代表されるミネラル。要は変に偏ったダイエットなどはせず、バランスよく食べなさいということですな)
4. これ以上太らない(テストステロンが減ると体脂肪が増えるとのこと。だから最近太り気味なのか! ということは逆も真なり? 体脂肪を減らせばテストステロンが増える…やも?)
5. 赤い服(視覚的な刺激もホルモンの活性化に効果的とのこと。そういえば還暦のお召し物は赤。昔の人はテストステロンの減少を体感的にわかっていた⁉︎)
6. 恋愛(鉄板ネタ。もっとも「卵(ホルモン)が先か? ニワトリ(恋愛)が先か?」の話ではあるけれども)
まあ、ホルモンのような稀少で魔法な分泌物が、加齢とともに減少していくのは逃れようのない自然の摂理。がしかし、例えば100あったものが1になるのと、0になるのとでは全く意味が違うように思う。少し話はそれるけれど、個人的に昔からことあるごとに「恋愛種火説」というものを説いてきた。これは一度恋愛モードを解除(鎮火)してしまうと、再びその気になるのにはとても時間も労力もかかる。がしかし、わずかでも種火を残していれば、チャンスが巡ってきたときにスムーズな着火が可能だというもの。もしかしてホルモンも似たような感じなのかもしれない。
私はまだまだ抗いたい。特養老人ホームでイケジジの取り合いをするとか、案外楽しそうではないか。きっと本来は「灰になるまで」のはずなのだから。
本日の“エロスな”リコメンド
ホルモン分泌、まずは材料の供給から! 「THREE」の植物由来100%サプリ
ついつい忘れがちがだが、いかなるホルモンも材料なしにはつくれない。とりわけ大切なのは良質な油。食事で摂るのがベストではあるけれど、食卓を整える自信がない人はサプリメントを利用するのもひとつのテ。THREEの隠れ名品、オメガ3と9のサプリは植物由来100%のソフトカプセル。この形状なら酸化しにくい点もありがたい。
Profile
麻生綾 美容編集者歴は30年越え。『25ans』『婦人画報』(ハースト婦人画報社)、『VOGUE JAPAN』ビューティー・ディレクター、『etRouge』(日経BP)編集長を経て、現在はビューティーのエディター、ジャーナリスト、エッセイストとして数々のエディトリアル、広告にて執筆やディレクション等を行う。その豊かな発想力を求め、多くのブランドがラブコール。日々移り変わる美容をかわりやすく噛み砕き、時に新たな発想をあたえる美の伝道師的存在。最近のフェイバリットは遂に上陸したナルシソ ロドリゲスのリュクスライン「ムスクコレクション」だそう。なかでも“ジャスミン ムスク”のお菓子の焦げたようなエロ甘さに夢中。
Text & Editor: Aya Aso Editor: Toru Mitani
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