今年のドレスコードは「The Garden of Time(時間の庭)」──古さと脆さゆえに二度と纏うことができない貴重な衣服に、テクノロジーを駆使して新たな命を吹き込む展覧会のテーマと、J・G・バラードが1962年に発表した同名の短編小説がインスピレーションとなっている。バラードが描いたディストピア的な世界観、今昔の交差、自然界、テクノロジー、そして眠り。無限の解釈の余地があるが、ドレスコードを思い思いに表現したセレブたちの中で人気を集めたのは? 「VOGUE JAPAN」のサイトで投票をスタートしてからの24時間で、得票数の多いトップ5を発表する。
1位 ゼンデイヤ(4508票)
トップに輝いたのは、この夜にもっとも話題をさらった共同ホストのゼンデイヤだ。メットガラへの参加は5年ぶりだったが、ジョン・ガリアーノによるメゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)のドラマティックなガウンを着て、堂々とレッドカーペットに登場した。チュールをたっぷりと使ったドレスは深く壮大な海を連想させ、マーメイドのようなシルエットがスタイルを引き立てた。
2位 ジジ・ハディッド(3766票)
メットガラ常連のジジ・ハディッドは、トム ブラウン(THOM BROWNE)によるオフショルダードレスを着用。ダッチェスサテンで縁取ったホワイトシルクのモアレコートの下から、立体的な黄色のバラで飾られたコルセットドレスが姿を現すユニークなデザインだ。70人以上もの職人たちが合計13,500時間以上もの時間をかけて手作業で仕上げたという。
3位 ゼンデイヤ(3760票)
再びゼンデイヤが僅差で3位にランクイン。メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)のガウンを着てメトロポリタン美術館の大階段を歩いた後、今度はジョン・ガリアーノによって1996年にデザインされたジバンシィ(GIVENCHY)のクチュールドレスに着替えて会場に現れた。花束のようなヘッドピースからも、共同ホストとして彼女の気概を感じる。
4位 アナ・ウィンター(3369票)
メットガラへの参加回数は誰よりも多いであろうアナ・ウィンター。過去にビデオシリーズ「GO ASK ANNA!」で、全身黒コーデを着こなすには「アクセントにお気に入りのアクセサリーや意外性のある白ブーツを加えるべき」とアドバイスした彼女らしく、ロエベ(LOEWE)のルックには立体的なチューリップがあしらわれている。
5位 エル・ファニング(3186票)
バルマン(BALMAIN)の3Dクリスタルのようなドレスを纏ったエル・ファニングは、おとぎ話のヒロインそのものだ。鳥が両肩に止まり、まるで彼女が映画『マレフィセント』(2014)で演じたオーロラ姫のよう。カルティエ(CARTIER)のダイヤモンドイヤリングは、リーフモチーフを選ぶ徹底ぶりだった。