キム・カーダシアンが、再びメットガラに戻ってきた。今年で11回目の参加となる彼女が選んだのは、メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)のカスタムルックだ。メゾン マルジェラ2024年春夏オートクチュール、アーティザナルのショーに出席し、母親のクリス・ジェンナーや妹のカイリー・ジェンナーとともにフロントロウに座ったのは偶然ではないだろう。
メゾン マルジェラのクリエイティブ・ディレクターであるジョン・ガリアーノがデザインしたのは、キムお得意のボディコンシャスな一着だ。花のモチーフをボディスに刻印したビスチェトップに花柄チェーンメイルのスカートを合わせ、メタリックなシルバーのアンサンブルの上にグレーのボレロカーディガンを羽織った。極限までウエストを絞ったルックは、今年1月にパリで発表されたショーを彷彿とさせる。
アンダーウエア&ラウンジウエアブランド、スキムズ(SKIMS)の創始者であるキムは、これまでもメットガラでセンセーションを巻き起こしてきた。昨年はスキャパレリ(SCHIAPARELLI)による数千個のパールを用いたドレスを、2019年は滴るクリスタルを使ったミュグレー(MUGLER)のウェットドレスドレスを身に纏い、話題をさらった。しかし、2022年のかつてマリリン・モンローが着用した“元祖ネイキッドドレス”が、おそらく最も物議を醸したルックだろう。マリリンが1962年にジョン・F・ケネディ大統領の45歳の誕生日を祝う式典で、バースデーソングを歌った際に実際に着ていたこのドレスは歴史的価値があり、当初は貸し出しを渋られていた。
Text: Hannah Jackson
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