第97回アカデミー賞で見事主演女優賞に輝いた『ANORA アノーラ』のマイキー・マディソン。この作品がきっかけでブレイクを果たした彼女にとって、この1年はめまぐるしいものだった。
マディソン演じるアニーといえば、アーモンドシェイプのロングネイルにホットピンクのティンセルを散りばめた豊かな黒髪が特徴だ。彼女はこのキャラクターについて、「アニーのスタイルと自分自身の見せ方は、この物語に欠かせないものです」と話す。「彼女は自分らしく、人を魅了する方法を知っているんです」
アカデミー賞の夜、この若きスターの輝きをさらに引き出したのは、メイクアップ・アーティストのメリッサ・ヘルナンデスとヘアスタイリストのレーナ・カルフーン。「マイキーのドレスはクラシックでエレガント、そしてタイムレス。ひと目見て、すぐに『ティファニーで朝食』を思い浮かべました」とヘルナンデスは言う。「これをインスピレーションの出発点として、立体的なアイラインと柔らかくスモーキーに仕上げた下まぶたのラインでドラマティックに仕上げ、モダンな魅力を演出しようとしました。深みと立体感、そして少しミステリアスな雰囲気がキーです」
マディソンと彼女のスタイリストであるジェイミー・ミズラヒがこの夜のために選んだのは、ディオール(DIOR)のドレスとティファニー(TIFFANY & CO.)のプラチナとダイヤモンドのヴィンテージネックレス。ドレスは、クリスチャン・ディオールが1956年春夏コレクションのためにデザインしたルックを400時間以上かけて忠実に再現したものだ。
アイメイクに焦点を当て、ヘルナンデスはアルマーニ ビューティ(ARMANI BEAUTY)からブラックの「スムース シルク アイペンシル」、シャンパンとブラックの色合いの「アイティント」、そしてまもなく発売される「ヴァーティゴ リフトマスカラ」をピックアップした。「アイライナーが主役だった」と話すヘルナンデスは、そのほかをナチュラルにキープ。下地には同じくアルマーニ ビューティの「ルミナス シルクファンデーション」を使い、サブリナ・カーペンターも愛用するアイコニックな「ルミナス シルクチークティント」で立体感を演出した。
アニーがビューティー・ルックにこだわるように、このアワードシーズンを通して自分らしさを貫いてきたマディソン。彼女は最後に、「リキッドアイライナーはまだ使いこなせていないので、普段はあまり引かないのですが、目の下と目尻にダークブラウンか、時々ブラックのポイントメイクを入れるのが好きです」と、いつものメイクのこだわりを教えてくれた。
Text: Margaux Anbouba Adaptation: Motoko Fujita
From VOGUE.COM